2015年07月26日

香坂玲先生と冨吉満之先生が執筆した「伝統野菜の今」を贈って戴いた。


「伝統野菜の今 〜地域の取り組み、地理的表示の保護と遺伝資源〜」が発刊されたと、著者の香坂玲先生と冨吉満之先生から贈って戴いた。

著者のお2人は、東京にみえたときに、僅かな時間を利用してお会いしていて、当ブログで紹介している。




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上の画像をクリックする
同書には、冨吉先生も勤めていた金沢の伝統野菜「加賀野菜」と、伝統野菜のトップランナー「京野菜」を事例に取り上げながら

「第T部 曖昧なる伝統野菜、第U部 闘い、制度、そして伝統野菜の未来へ」となっている。

T部ではて、各県が取り組んでいる伝統野菜の基準の違いを的確にとらえて、伝統野菜の奥深さと、いい意味での「曖昧さ」と云う表現をしている。
研究者が求める正確性を追求していくと、伝統野菜には限界があることは事実で、これから、伝統野菜を学ぶ者にとっては、よく整理されていて分かりやすい。

また、第Uでは、伝統野菜を素材に、農業に関わる様々な制度や論点について取り上げているが、

特に、法律が施行され今年から動き出した、知的財産と地理的表示について、同制度の問題点などを浮き彫りにして指摘している。


追申

同書の、江戸東京野菜については、単純ミスだが、伝統大蔵大根を大蔵大根、青茎三河島菜を三河島菜としたり、

選定組織を、江戸東京野菜普及推進連絡協議会としている。
同組織は築地の東京シティ青果が組織していた普及組織で、何の権限はない。

毎年選定しているのは、JA東京グループと東京都等の委員で構成している「江戸東京野菜推進委員会」がオフィシャルだ。

また「表10」でも、同じだが、備考として『「江戸東京野菜」の中に「江戸伝統野菜」と「東京地場野菜」が含まれる。』とある。

「江戸東京野菜推進委員会」(042−528−1371水口氏)では、そのような分類は行っておらず、同委員会で決定した伝統野菜は江戸期から東京と云う長い時代の中で生れた固定種を「江戸東京野菜」と呼んでいる。

いずれ、増刷の折には修正戴けるようだ。


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上の画像をクリックすると
「江戸東京野菜推進委員会」が決定した現時点の「江戸東京野菜」を紹介する。

尚、今年度の委員会は、8月中に行われるようで、今年も追加申請が出されている。
posted by 大竹道茂 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版物・メディヤ等の紹介
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