7月中旬に、青果商「果菜里屋」の高橋芳江さん(江戸東京野菜コンシェルジュ1期) から、電話をもらった。
高橋さんとは、6月に奥多摩ワサビの栽培地にご案内していて、当ブログで紹介している。
何でも、東京都青果物商業協同組合が大会決定している八百屋塾の皆さんに、
江戸東京野菜を知ってもらいたくて、8月に江戸東京野菜を栽培している農家を訪問したいと、相談された。
すでに何人かリストアップしていたので、更にコースとして成り立つようにアドバイスをしておいた。
コースが決まったことで、高橋さんたち事務局は、事前に各農家を回ったようだが、一番遠い小平市の岸野昌さんの農園をスタートして、青梅街道を上って西東京市の矢ヶ崎宏行さんの農園、
更に南に、三鷹市の星野直治さんの庭で昼食、午後からは、東八道路を下って国分寺市の小坂良夫さんの農園、そして、国立インターから帰路に着くというコースが決定した。
すでに、「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから「八百屋塾」へ派遣の支持が出ていたが、
前日まで、宮古島にいて、台風13号が接近していたので、帰れるか心配だったが、JTAが飛ばしてくれたので定刻に帰ってこられた。
小平市の岸野昌さんのお宅には、9時半前から待機していたが、バスの高橋さんから電話があって、まだ、東京ドームの脇を走っているという。
だいぶ遅れているので、今後の行程がスムーズに行くか心配していたが、10時半頃に30分遅れで到着した。
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岸野家は280年の歴史がある農家で、1ヘクタールの農地で多品目の農産物を栽培している。
根菜類の栽培に自信を持っていて、今回は滝野川ゴボウをトレンチャーを使って抜くところを実演してくれた。
それ以外に、内藤カボチャ、内藤トウガラシ、280年の歴史がある土垂(里芋)、本田ウリ、今年からは、滝野川ニンジンも播種している。
参加者は、八百屋さんばかりかと思ったが、栄養士さんも何人も参加されていて、歩きながら質問も受けた。
車で先回りをして、矢ヶ崎家に到着。バスを待った。
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この所、ちょいちょい矢ヶ崎さんのお宅に来ているが、先日は、高校生達を連れてきている。
経営の主体は、ルッコラで、ハウスで周年栽培をしているから、江戸東京野菜を楽しみながら、色々と栽培している。
東側の畑に案内すると、そこには寺島ナスの他に、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジンが播かれていた。、
星野農園ては、寺島ナスの復活の経緯について紹介した。
星野さんは東京の代表的なナス農家で、2009年に創立130周年の第一寺島小学校で寺島ナスの栽培指導を行っている。
経営を担うナス 千黒2号のスペースを割いて、栽培を継続してくれている。
皆さん、お土産にふたつ収穫していいとのことで、皆さん収穫を楽しんだ。
畑の脇に常設されたテーブルで、お弁当をいただいた。
高橋さんが作ったという、江戸東京野菜の梅酢を使ったピクルスを戴いたが後を引く。
滝野川ゴボウ、馬込半白キュウリ、金町コカブなどが入っていた。
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食後は、星野さんのお勧めで、かき氷をご馳走になった。
最後の農家見学は、東八道路脇の小坂農園へ。
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1.3ヘクタールが連担している小坂農園は広々としている。
小坂さんは、江戸東京野菜の取り組みが始まった頃、馬込半白キュウリのタネを引き受けて栽培をはじめ、漬物の「銀座若菜」に出荷し、お歳暮用の商品も作られている。
最近では、谷中ショウガの「ジンジャーシロップ」の商品化も行っている。
同園の北には、国分寺跡があり、また地形的には国分寺崖線があり、湧水があちこちから湧き出て、野川に流れ込み、野川は世田谷までの湧水を集めて、二子玉川で多摩川に合流している。
谷中ショウガの畑に行きましょうと、皆さんを住宅街の飛び地(畑)に連れて行き、参加者に試食もしてもらった。