2015年09月28日

「フレッシュ&Uターン農業後継者セミナー」、東京の農業後継者94名に江戸東京野菜を語る


JA東京グループと東京都が実施している「フレッシュ&Uターン農業後継者セミナー」の運営委員会から連絡を頂いたは、4月ごろだった。

2年間のセミナーの2年目、最後の年に、全体研修として現状の農業を取りまく情勢などの研修が行われている。
同セミナーは、一昨年にも、お引き受けしていて、新たな農業に取り組もうという受講者の顔を見ていると頼もしくなる。




1-1.JPG

今回は、昨年募集された第11期生の2年目、新規に就農したフレッシュの方と、企業に勤めていたが、定年を含め、家庭の事情で企業などを辞めて親の後を継いだUターンの農業後継者94名に、農業技術を教えている。

座学としての全体研修は4回実施しているが、その1つの研修会の講師として依頼されたもの。

全体研修としては、質問等を含めて2時間半を頂いたので、2時間ほどのパワーポイントを作って、休憩なしで10分ほどオーバーしてしまった。

今年の、4月16日に都市農業振興基本法が施行された。

かつて、30数年前、受講者の父親や祖父さん達と、都市に農地はいらないとする、国の政策に反対してきた歴史から入った。

今日、東京の農業後継者たちが、農業を引き継ぐことできるのも、反対運動の中で、農業の継続をするか、宅地化していくかの判断を、父親や祖父さんが誤らなかったからで、ここに農業後継者たちが、11期で94名も居ることは、心強い限りだ。

伝統野菜は流通に乗らなくなって、栽培されなくなった野菜だ。
東京の農産物を伝統野菜に切り替えていこうなんて、考えているのではない。
一作で良いから、何か江戸東京野菜を栽培して、直売所に持って行って、直売所の目玉商品にするところから始めてほしいと・・・

現在、錦糸町テルミナで実施している、オータム・グルメ・フェスタについても紹介した。

先輩方の取り組みとして、10期生の中でも、講座が終わった後、挨拶に来てくれたのが、現在、江戸東京野菜を栽培している東村山の久野稔晃さん

父親が栽培している妻もの(江戸東京野菜)を、引き継いだ荒堀剛史さんの取り組みについても紹介している。

今回の11期生では、昨年だったか、瑞穂で農地を借りて新規就農した大塚弘さんが、受講していて、講座が終わったら挨拶に来てくれた。
その後、内藤トウガラシの栽培はどうなったのか、聞いてみた。

また、安田さんと云う方から、就農したが新たな農業経営を模索していて、江戸東京野菜の話を聞いて、興味を持ったという。

どのような作物が向いているのが、江戸東京野菜のネットワークに入るように勧めた。


posted by 大竹道茂 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック