〜農の心をつなげよう〜、第10回「農の生け花」愛好者全国の集いが、「農の生け花」愛好者全国の集い実行委員会主催、東京農業大学「食と農」の博物館、JA東京中央会、JA八王子、日本農業新聞の後援で、開催された。
農家に残る民具や農具に農産物を生けることで、農村の文化として次代に伝えていくことは大切な事と、当ブログでも何回(前回)も紹介してきたが、
今年の4月には「農の生け花」の記念誌を発行している。
農の生け花は、東京農業大学の故横井利直教授の奥様・故横井友詩枝さんが、1960年代に創案したもので、その考えを日本農業新聞が1974年からくらし面に掲載が始まったことから、全国の農家婦人が共鳴し、家庭で楽しみ始め、1987年全国の愛好者グループが結成された。
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平成15年に第6回が濱中洋子実行委員長のもと八王子市で開催された以後、3年毎に開催される会場探しに苦労されていたことから、
東京農大の元学長の進士五十八先生から「食と農」の博物館の活用について、相談を受けていたので、濱中さんに紹介したことから、その後同会場で行われている。
濱中さんは、挨拶の中で、恐縮にも私の名前まで出していただいた。
因みに、濱中さんのご子息は「川口エンドウ」を栽培されている。
開会セレモニーは、足立の新井和子さんの進行で進められた。
新井さんのお宅(新井園芸)は、今年セミナーの農家見学でお邪魔している。
東京農大の高野克己学長が来賓として見えていたので、久しぶりにご挨拶をした。
日本農業新聞からは米沢久志常務が来賓として見えていた。
記念講演は、参加者が農家婦人が多いことから「食と農」の博物館 上原万里子館長が「骨の健康を守る食品成分」をテーマに話された。
関口美知子さん、清水美都江さん、古田土暢子さん、下田喜代子さん
農具・ころばし
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出展作品リスト
高鳥清子さん
農具・スキ
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「蚕の秋」
長田百々代さん(右上)
農具・糸巻き、釜
「ゆく雲、流れる水」
青木幸子さん、関森道子さん、新井和子さん、須賀サキ子さん、(右下)
農具・水車(踏み車)
「豊作」
久保文代さん(写真左下)
農具・一斗升、ザル
農家でなくてもだれでもできる「農の生け花」の素材の い、ろ、は。
農の生け花に挑戦しよう。
高杉和子さん
農具・藤づるざる
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「味覚の秋」
岡山亮子さん、金子百合子さん、富田栄子さん(上)
農具・籠、とうがん
「大地のめぐみ」
清水美都江さん、(左下)
民具・こね鉢
「京芋」
森田春江(右下)
民具・鉄鍋
矢ヶ崎静代さん
農具・背負い梯子
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「豊穣の秋」
宗岡節子さん(上)
農具・土入れ
「パワーの元」
小宮満子さん(右下)
農具・むしろ
「一杯、また一杯」
新井和子さん、須賀サキ子さん(左下)
農具・飯台
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「天まで届け」
井上淳子さん(左上)
農具・落花生皮割器
「お田植祭」
濱中洋子さん、石川照子さん、青木幸子さん、井上淳子さん(右上)
農具・田舟、肥桶、たこつぼ
「”実”んないっぱい」
石川照子さん(右下)
農具・糸巻き、腰びく
「実り」
青木幸子さん(中下)
民具・火鉢
小山多美子さん
農具・桑畑土壌消毒器
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「我が家のスター達の出番です」
竹永幸子さん
農具・竹籠、蒸籠
農の生け花が出来たら、写真を撮って日本農業新聞に送りましょう。
小山多美子さん
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「収穫の喜び」
濱中洋子さん(右上)
「10回目の農の生け花」
小宮満子さん(右下)
「秋の里」
高鳥清子さん(左上)
申し合わせ
第10回日本農業新聞「農の生け花」愛好者全国の集いに参加したわたしたちは、多くの仲間と交流を深めることができました。わたしたちは自然や大地と共に生きる農業を愛し、育てた多くのものから、自分の感性を生かし、素晴らしい感動の世界を形にする「農の生け花」を愛する仲間です。
わたしたちは、この素晴らしい農村文化である「農の生け花」に、誇りと夢を持っています。そして「農の生け花」を地域に広めることが、わたしたちの心にゆとりを持たせ、生活を豊かにするものと確信しています。そのことが、日本の農業を発展させると共に、地球に優しい農業を実現することにもつながると思います。
今日を機会にわたしたちは、この「農の生け花」を愛する仲間の輪をさらに広げ、日本農業新聞をよりどころに、さらに活動を広めていくために努力することを誓い合い、申し合わせます。
日本農業新聞「農の生け花」愛好者全国の集い参加者一同