収穫の秋を迎えて、イベントが目白押しだが、江戸東京野菜の生育状況を確認しに西東京市の矢ヶ崎さんのお宅に伺った。
10月28日にソバリエの皆さんと共催する、
第1回「更科堀井 秋の会」。
11月2日、3日に開催される
「第44回東京都農業祭」
11月8日に開催される
「第2回全日本・食サミット」となっている。
今年、江戸東京野菜に追加申請された、滝野川大長ニンジンは、収穫期が12月の下旬で、お正月のお節用に使われていたものだか、ニンジンの香りが強いことから、早く食べたいという方が多い。
現在、滝野川大長ニンジンは、小平の岸野昌さんと、西東京の矢ヶ崎宏行さんが栽培しているが、岸野さんは播種が遅かったと云うので、矢ヶ崎さんに試堀りをお願いした。
今、大泉の和食の料理人・石井公平さんが来て、何本も持って行ったというので、この調子だと12月までになくなるんじゃないかと、矢ヶ崎さんは心配していた。
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掘るのが大変と云っていた矢ヶ崎さん、2本抜いてくれたが、長さは物足りないが太さはまあまあだ。。
2013年6月、オランド・フランス共和国大統領が国賓として来日した時に、首相官邸で安倍首相による「日仏ワーキングランチ」が行われたが、それを取り仕切った三國清三シェフは、5種の江戸東京野菜添えを出そうと、生産者に小振りの金町コカブを注文した。
伝統野菜は、揃いが悪いのが特徴。
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種をばらまいた畑の中から、小振りの金町コカブを選んだと聞いている。
今回、矢ヶ崎さんの畑で、大小の金町コカブを抜いてもらった。
同じ日に蒔いた種でも、これだけ大きさが異なる。
三國シェフの注文に応えられたわけだ。
今、東京うどの畑で、ウドの花が満開だ。
ウドがどのように栽培されるのかを知る人は少ないが、当ブログで紹介している。
春から、秋までは地上部で育てることを紹介しているが、秋にはウドの花が満開になる。
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それがこの時期で、抽苔から花が咲き結実するのに1か月近くかかる。
矢ヶ崎さんの畑では、今、花が咲き、実を結んだ蕾もある。
ウドは、高麗ニンジン(朝鮮ニンジン)と同じウコギ科で、その成分を期待して、サプリメントや、焼酎にしたこともあったことから
これまで、この花は、ウドの香りが凝縮していて、スパイシーで料理のポイントになると、話してきた。
先に紹介したイベントで、皆さんに試食してもらおうと思っている。