足立区の伝統野菜・千住ネギは、昭和40年代以降、近隣の埼玉県に産地が移動する等、栽培されなくなっていた。
このようなことから、同区農業委員会の荒堀安行会長から、小学校での栽培復活について相談を受けたもので、8月末に種まきをしたことを、当ブログで紹介している。
先週の20日(火)には、栗原北小学校と平野小学校が、26日(月)には千寿双葉小学校で、
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荒堀会長と地元農業委員が指導して、定植作業が行われた。
栗原北小学校は、荒堀会長の地元、
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1時間の中で作業が終わるように、事前に農業委員さんも手伝って菜園に畝を作り、
また、プランターで生育した苗を抜き取り、生徒達に手渡してから、作業が始まった。
平野小学校は、学校の近くに農地を借りて学校菜園にしてあることから、広々とした菜園で定植作業を行った。
当日は、東京MXテレビか、取材に入っていて、
この模様はYouTubeで流れている。
東京MXテレビでは
子どもたちは種まきから収穫までを行い、
種を採って次の学年に引き継ぐことになっていて、
足立区では「命のつながりや、食の大切さを学んでほしい」としています。
千寿双葉小学校は屋上菜園。
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屋上で菜園が浅いことから、根深ネギを栽培するのは難しいが、農業委員さんの説明を聞いて丁寧に植えていた。
各学校とも学校で育てた苗が相当余ったが、無駄にすることのないよう、地元の農業委員と若手農業後継者・JAスマイル足立地区青年部の皆さんが、各校の給食用に栽培することになった。
尚、今後は、生育を見ながら、ネギ農家に伝わる「土寄せ」の技術を、農業委員の指導で何度か行うことで、千住ネギ本来の根深ネギを栽培することになっている。
27日の朝日新聞朝刊「東京川の手」版に、「千住ネギ復活へ 小学生が挑戦中」〜足立、苗の植え替え〜として掲載され、ポイントの「5月ごろ種を採って下級生に引き継いでいく・・・」と、東部支局の黒川和久記者は書いてくれた。