先日、麻布十番の「総本家更科堀井」で、更科蕎麦と江戸東京野菜を味わう「秋の会」が行われたことは、当ブログで紹介している。
秋の会の食材として、料理研究家の林幸子先生には、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジン、シントリ菜、早稲田ミョウガの他に、西東京の矢ヶ崎宏行さんに頼んで、矢ヶ崎農園の東京ウドの花を送ってもらった。
林先生は、タネになりかけの花をかじってみて、エグミが強く渋みもあるが、ウドの香りが十分して面白いと云ってくれた。
これまでウドの話をする時、必ずウドの花はスパイシーで食材としても、面白いと云い続けていたが、タイミングが合わずに、皆さんに試食していただく機会が持てなかった。
今年は、日本橋「ゆかり」の三代目野永喜三夫さんにも、かじってもらったし、
東京都農業祭でも、矢ヶ崎農園に頼んで送って戴いたので、来場者にもかじってもらったが、
野菜ジャーナリストの篠原久仁子さんも興味を持ってくれた。
更科堀井で興味を持ってくれた林先生は、ウドの花を見たいというので、西武立川駅にまで来ていただければ案内しますからと約束していた。
林先生はご友人の、フードコーディネーターで、国際中医薬膳師の大友育美さんも興味を持ってくれて、2人で見えた。
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ウド畑の案内については、JA東京みどりの原省三部長代理にお願いしていたので、ファーマーズセンター「みのーれ立川」で待ち合わせて、同JAの鈴木博秀理事に、畑に案内いただいた。
鈴木理事は、江戸東京野菜の「谷中ショウガ」を栽培されてい、当ブログで紹介している。
ウドの花の一部は、熟して黒くなっていた。かじってみるとえぐみの強さはあるものの、若干の甘さもあり、鈴木理事に切ってもらった。
鈴木理事のお宅には、獅子頭、鬼柚子とも呼ばれている大きなユズが生っていて、
大きなのが落ちていたので、いただきたいと云うと、わざわざお土産に切ってくれた。
鈴木理事は交配種の大蔵大根も栽培していて、お土産に抜いてくれた。
鈴木理事ありがとうございました。
帰りは、西武拝島線の玉川上水駅に向かったが、11時になろうとしていたので、
武蔵野うどんが美味しい、「手打そば・うどん 利静庵 甚五郎」に案内した。
当店には何回か行っているが、何時も混んでいる。
今回は開店と同時に入ったから良い席が取れ、ラッキーだ。
武蔵野うどんを注文し、武蔵野の「糧うどん」について、おふたりにひとくさり。
混んできたので食べ終わると早々に店を出て、玉川上水駅に送ったが、
ウドの花、鬼柚子2個、大蔵大根1本、そして「みのーれ立川」で、芯紅ダイコンが安いと云って2人とも買っていたから、かさばるウドの花と重い野菜を抱えて駅舎に消えた。
「ウドの花」が、パック詰めで売れるとなると生産者は楽になる。
林先生はどんな食材にするのか、生産者の期待は大きい。楽しみだ。