第9回 練馬大根引っこ抜き競技大会は、12月6日9時半から練馬区南田中の榎本多良さんの圃場で開催され、リベンジに燃える江戸東京野菜コンシェルジュの大野憲司さんがサドンデスを勝ち進み2位に入った、また女子の部では、小学校の栄養士・足立愛美さんもサドンデスを勝ち抜いて3位に入った。
今年は練馬区石神井地区の農家の中から、南田中の榎本さんが圃場を提供したが、榎本さんは江戸東京野菜の雑司ヶ谷ナスの栽培農家で、当ブログでも紹介している。
今年は、練馬大根の播種期に長雨が続くなとして、播種か遅れたことが、生育に影響して榎本さんが心配されていた。
競技には支障がないまでに生育、もちろん学校給食に間に合うだけの本数もそろった。
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9時半から大会セレモニーが開催され、参加者が大根畑に入って、ラジオ体操で体をほぐしてから・・・。
大会会長の前川燿男練馬区長、副会長の榎本高一JA東京あおば組合長の挨拶の後、うえたけあやのさんの力強い選手宣誓が行われた。
競技に先立ち、来賓などが試抜きを行ったが、皆さん早々と抜いた中で、前川会長は参加者注目の中でたっぷり時間をかけて抜けた、榎本副会長もほっとした面持ち。
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競技を簡単に説明すると、選手一人ひとりに審判員が付き、軍手は定められたものか、何本抜いたか、ダイコンが折れていないか、2本折ったら失格、競技時間の管理等を行っている。
選手は審判長八方晋一氏のホイッスルで一斉に競技を行う。
選手は抜いた大根を一カ所に置くことがルールで、抜く本数が増えると、置く場所が遠くなり駆け足での往復が足腰に応える。
また、置き方が悪いと折れることもあり、折れたものは抜いた本数には入らない。
今回の予選は、男性100名、女性100名の定員にドタキャンのリスク分を入れて男女213名だったが競技参加者は176名、またグループ参加456で、632名が参加、応援の家族を含めて1000名を越える方々が集まった。
大野さんは、9回の大会で7回出場。初めて出て3位に入ったことから、その後、毎回リベンジを重ねていたが、毎回10人による決勝戦に残るものの、2本折って途中失格が続いていた。
前日審判団が集まって試掘りを実施したが、生育の遅れもあり、時間をかけるとなくなるのではと、予選は40秒、サドンデス1分、決勝2分で実施することになった。
大野さんは、予選で12本抜いて9位、しかし同本数の方が8人いたことからサドンデス.
試合巧者の大野さんが21本を抜いて1位で、決勝に進出した。
そして、決勝は2分ということで、決勝進出者の中でこれまで最も多い33本を抜いている疲労が足・腰・腕に来ていた。
それでも、優勝者と同じ30本を抜いたのだが、1本折れていて、2位となってしまった。残念!!
優勝には1本届かなかったが、トータル本数では、断然トップの63本(3分40秒)とダントツだったがこれには商品はなかった。
大野さんは来年こそとリベンジは続く・・・・。
会場で写真を撮っていたら、女性選手から声をかけられた。
そのアスリートはかつて江東区の栄養士さんで足立愛美さん。
昨年の11月に足立さんが現在務める学校で江戸東京野菜の話をしていた。
すでに10本抜いて予選通過を果たしていた、
予選落ちした東京都の栄養士さんたちが、応援に集まり、決勝では20本抜いたので上位は確かだったが・・・・。
しばらくして、同本数の3位に足立さんが入り、3位決定戦のサドンデスに出場のアナウンス。
練馬大根は長くて中々抜けない、それを体験してほしいと、あちこちで云ってきているので、大勢の栄養士さんが参加されたのは嬉しいことだ。
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足立さんは大勢の応援団の声援を受けて、ヘトヘトになっても抜きまくり15本を抜いて3位に滑り込んだ。
女性の部では最も多い、45本の大根を抜いたことになる。
会場では、現在江戸東京野菜の写真を撮り続けている、プロの高橋淳子さんが撮りまくっていたが榎本さんにもポーズをつけていた。
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大会会場を提供した榎本さんは、開会式で大根の抜き方について説明を行い、選手諸君の健闘を祈った。
大会では、抜かれた大根の中から、園主賞が提供されるが、それらの大根を選んでいた。
同じ石神井地区で、早稲田ミョウガを栽培している篤農家の井之口喜實夫さんも駆けつけてくれた。
「平成27年度手づくり看板全国コンクール」が実施されているが今年の東京都代表はJA東京あおばの「江戸東京野菜」東洲斎写楽の大首絵をイメージしたような看板で、練馬大根、雑司ヶ谷ナス、馬込三寸ニンジンなどが描かれている。
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江戸東京野菜コンシェルジュの皆さんも会場に集まった。
5期の西脇由美子さんは、大会終了後の大根抜きに協力した。
ユニホームを脱いで挨拶されると、・・・・・。
何と、国民公園協会皇居外苑「楠公レストハウス」の安部憲昭総料理長だった。
シェフは、練馬産の野菜を良く使っていただいていて、9月にお会いした時にも、大会のお話したので、ご参加いただいたようで、苦労して1本(40秒) 抜いたと見せてくれた。
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大会終了後は、会場にいた全員が協力して抜いた。
新宿を拠点に活動しているNPO森とでんえん倶楽部(横山信明理事長)は、第2回大会から参加している。今年は、募集をかけたら150名もの希望があったようだが、20組(60名)に絞って、確実に参加する人だけを選んだという。
大会終了後も残った大根を抜く作業に加わっていた。
大会担当の内堀比佐雄常務理事、粕谷佳紀地域振興部長にお世話になった
東京都の栄養士さんたちは、予選に参加されたが、終了後に地元農家のお母さん方が作った野菜たっぷりの「すずしろ鍋」に舌鼓を打っているところを、プロカメラマンの高橋さんが、盛んに撮影をしていた。