日暮里駅前イベント広場で開催された「にっぽりマルシェ」で今年も三河島菜が販売されている。
この三河島菜、江戸東京野菜の青茎三河島菜で、荒川区の依頼で都立農産高校の生徒達が栽培したもの。
先日、荒川区観光振興課の三宮捺湖さんからチラシを送って戴いたので、当ブログで紹介しているが、
一度も伺ったことがなかったので、出かけてきた。
10時から開催されるが30分前に会場に着いた。
同校で三河島菜の栽培指導をされている小野寺伸樹教諭が、陣頭指揮で準備をしているところだった。
小野寺先生とは、今年の7月に荒川区の要請で勉強会に伺って以来だ。
今年は、昨年と同じように種を蒔いたようだが「大きくなりすぎて・・・」と云っていた。
青茎三河島菜は、大きくなればなったで美味しいから、かえって喜ばれるはず。
早くから荒川区のケーブルテレビが来ていて取材をしていたが、久しぶりにディレクターの田中沙貴さんにお会いした。
今年は、これまでと異なり漬菜用に半干しにした三河島菜(200円)、
一見しおれた感じで新鮮さに欠けるという声もあったが、三河島菜は江戸の時代から「漬菜」として有名。
昔の「掛詞(かけことば)」に、「彼と彼女と掛けて何と解く」「三河島菜と解く」「その心は」「いいなずけ(許婚)、(いい菜漬け)」があるほどだ。
しかし、消費者が選べるように干していないものもあって良かった。
20日(日)は、新鮮な三河島菜を持ってくるという。
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当日は、他に同校で栽培された新鮮野菜の水菜(100円)、ネギ(100円)、サラダ菜(100円)。
クッキー(100円)、三河島菜のパウンドケーキ(200円)等も販売された。
ネギが販売されていたので農業科の捧裕和主幹教諭に、今年、伝統の千住ネギが見つかったので栽培してみてはとお伝えした。
担当の先生に話してみるとか。
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19日(土)は、朝から冷たい風が吹いていたが、そんな中でも荒川区の伝統野菜「三河島菜」を食べてみたいという区民の方々が買いに来てくれていた。
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今回、都立農産高校のブースはふたつあり、販売ブースの隣に、同校における三河島菜の取組みを展示されていた。
今年は、都立農業系高等学校のプロジェクト発表で、三河島菜の取り組みをテーマに東京代表になったことは、当ブログで紹介しているが、千葉県で開催された、
関東大会に出場して「優秀賞」を獲得している。
同区広報担当の米澤貴幸部長、観光振興課の中野猛課長もお見えになっていた。
JR東日本の三河島駅梶山喜光助役も様子を見に来られていたので名刺交換をさせていただいた。
陽だまりで、販売の様子を見ていたら、地元で観光ガイドをされている仁戸部勇さんと井口耕作さんが、三河島菜について教えてほしいと云ってこられた。
三河島菜ばかりか、谷中ショウガについても聞かれた。
明治時代鉄道が通るまで、日暮里駅の辺り谷中本村で栽培されていたのが「谷中ショウガ」で、谷中の湧水と西陽が当たらない等で、軟らかいショウガが収穫された。
そして、三河島枝豆についても・・・・。
お二人とも地元の伝統野菜に興味を持っているようで、多くの観光客に荒川区の歴史と共に荒川区の伝統野菜についても広めていただけそうだ。
荒川区では、三河島菜を購入した方に、三河島菜のレシピ等をクリアファイルに入れて配布した。
中には、1月に開催する「三河島菜フェア」についての案内チラシも入っていた。
尚 三河島菜のレシピの一部、押上「よしかつ」佐藤勝彦さんのものは了解をとって掲載している。