2015年12月26日

品川の伝統野菜「第4回 品川蕪品評会」が品川神社境内で盛大に開催された。


北品川商店街の青果店、マルダイ大塚好雄商店のご主人大塚好雄さんが、「品川かぶ」で旧東海道品川宿のまち興しとして始めたのが2008年、早いもので7年になる。

小平市の宮寺光政さんが栽培していた品川カブを築地ルートで購入して販売したことから、江戸東京野菜の小売店として、江戸東京野菜の普及に尽力いただいた。

当時、フードボイスが、大塚さんにインタビューしているのが、当ブログで紹介している。





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まちおこしの活動は色々やられていたが、品川カブの品評会が始まったのが2012年だから今年は第4回になる。

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第1回から、当ブログのカテゴリー「品川カブ」にまとめてあるが、改めて見てみると、年々品評会が拡大して、多くの方々が参加されているのがわかる。



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今年の審査方法が少し変わった。
それは、出品物に出品者の名前を表示しないことになったこと。

審査員の多くが地元の各町会長等にお願いしていることもあり、出品者が明らかだと人情として、知り合いに入れやすくなることを防ぐ意味で、名前を伏せることになったもの。

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昨年は23点だったが、今年は30点が出品された。





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10時から式典が始まると聞いていたので30分以上前に会場入りしたが、すでに会場の品川神社境内は、小学生やご父兄が集まっていた。

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文京区立青柳小学校の松丸奨先生も、生徒が栽培する品川カブを持参した。(写真右上)
北区立稲付中学校の藤巻りえるさんをはじめ生徒会の諸君も、佐藤綾子先生と滝野川カブを持参した。(写真左上)
滝野川カブは、江戸時代末期に、品川からタネが東海道・中仙道を通って滝野川の地に持ち込まれ栽培されたもの。

築地市場の仲卸・政義青果の近藤義春さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)写真下中右
元東京シティー青果の野田裕さん(写真下中左)






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審査の結果
1位 品川区立大井第一小学校 No21
2位 品川区立鮫浜小学校 No27
3位 旗の台児童センター No6
4位 四谷菜園の会No25、個人・佐野偕子No10
特別賞 品川区立台場小学校 No17

参加30点は

No1 芝浦小学校、No2 しながわ中央公園、No3 大井倉田児童センター、No4 滝王子児童センター、No5 東中延児童センター、No6 旗の台児童センター、No7 小規模多機能介護事業「おもてなし」、No8 東大井児童センター、No9 八潮児童センター、No10 個人佐野偕子、No11 マイガーデン解沢、No12 杉山消防団、No13 東品川児童センター、No14 品川神社、No15 品川区立中延小学校、No16 文京区立青柳小学校、No17 品川区立台場小学校No18 品川区立御殿山小学校、No19 品川区立城南小学校、No20 北区立稲付中学校、No21 品川区立大井第一小学校、No22 品川区立延山小学校、No23 品川区立品川学園、No24 どんぐり保育園、No25 四谷菜園の会尾下千秋、No26 四谷菜園の会千年太郎、No27 品川区立鮫浜小学校、No28 品川区立浜川小学校、No29 品川区立京葉小学校、No30 八潮幼稚園。以上でした。

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濱野健品川区長も会場に駆けつけてご挨拶。
東京シティ青果の朱亀部長も挨拶をされた。
南青山のイタリアン「HATAKE AOYAMA」の、神保佳永シェフも挨拶をされた。(写真右下)





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品川汁を仕込む、中央の大塚さんの奥様と、北品川商店街「東海道品川宿なすびの花」の方々

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すっかり定着した「品川汁」に行列ができた。

この汁は、青森県陸奥川内に伝わる郷土料理「シナガワ汁」で、昔は法事や不幸があった時に作ったが、主に町方の家でつくる精進料理のひとつだった。

品川汁の謂れは、
江戸時代、シケのため江戸沖で船が難破し船乗りたちは、命からがら品川にたどり着いた。付近の人々が身体が暖まるようにと、手元にある材料で汁をつくってくれ、命が助かった。川内に帰ってからこのことを伝え、品川の人々に感謝の念を込めて「しながわ汁」と名づけたという。(「町勢要覧かわうち」より)





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四谷菜園の会が4位に入った。
成形図説に描かれている「品川カブ」が立体的に見えるクリスタルの置物を受賞。

四谷菜園の会は、四谷にある絵本塾出版の屋上菜園で栽培しているもので、初めての出品で4位を射止めたことから、リーダーの尾下千秋さんをメンバーが取り囲んで記念撮影。

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絵本塾出版では、品川カブの絵本を計画中で、尾下さんは大塚さんにもそのことを伝えた。

鎌倉の大根料理の店「福来鳥」の女将さとうえださんも、イベントとしての品川蕪品評会の様子を見に来た。
尾下さんも先日、鎌倉大根収穫祭に参加されているので再会された。




posted by 大竹道茂 at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 品川カブ、滝野川カブ
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