2009年12月02日

公開フォーラム2009「日本の伝統野菜・在来作物のこれからを考える」、山形在来作物研究会から講師依頼。


山形在来作物研究会の江頭宏昌会長から、11月に同会が公開フォーラム2009を開催するからと、講師依頼があった。

テーマは「日本の伝統野菜・在来作物のこれからを考える」というもので、趣旨には、「在来野菜研究の先駆者である青葉高氏は地方の在来種を『生きた文化財』と表現した。伝統野菜・在来作物の持つ本当の魅力とは何か、これからの望ましい活かし方とは何か。講師の先生、参加者の皆さんとともにその本質に迫りたい」とあった。

山形在来作物研究会からのご指名は、名誉なことで喜んでお引き受けした。

前日の昼までにホテルにチェツクインする予定で、新幹線で新潟に行き、そこから
鶴岡に向かったが、新潟から乗り込んだ急行で、野菜文化史研究センター代表の久保功先生と一緒になった。



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フォーラム関連行事として、交流会と見学会が企画されていて、28日18:30からレストラン「イル・ケッチヤーノ」で交流会。
翌日には、現地見学会:11月29日(日)8:30−11:40
余目・亀の尾の里記念館〜平田赤ねぎ生産地〜産直めんたま畑〜山形大学。
交流会および現地見学会へはホテルよりバスで送迎すると云う。



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山形大学農学部准教授の江頭会長には、何かと気遣っていただいた。
チェックインしてしばらくすると、ホテルに江頭会長と副会長の山形大学農学部平智教授が来てくれて、交流会までの時間を使って案内していただいた。

昼食は、農家レストラン知憩軒で郷土料理を頂いた。

食事をした後、焼き畑農法による藤沢カブを復活させた後藤勝利さんの畑に案内していただいた。




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伝統の在来野菜を漬物にしている「本長」の本間光廣社長は、焼き畑農法で復活した藤沢カブを「甘酢漬」にして販売する、これも好評とか

18:30からイタリアンレストラン「イル・ケッチヤーノ」で交流会へ。
オーナーシェフの奥田政行シェフはイタリヤに行っていて、明日のフォーラムまでには帰ってくるとか。

交流会には、東京からの参加者もいるようだったので、テーブルを回って名刺交換をして歩いた。
全国の伝統野菜の勉強をしていると云うグループ、草間壽子さん、脇ひでみさん、御倉多公子さん、高橋芳江さんは江戸東京野菜のことを知っていて、こちらから伺おうと思っていたと云っていただいた。




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雪に覆われた月山。

29日(日)は、8:30−11:40
余目・亀の尾の里記念館〜平田赤ねぎ生産地〜産直めんたま畑〜山形大学のルートでバスで案内してくれた。

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平田赤ネギの生産地で・・・
平田赤ネギは江戸時代から地元農家が大切に守り続けてきたもの



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平田赤ネギの生産地で参加者の皆さんと

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会場入り口には、この時期に収穫できるカブが並んでいた

角川カブ、西又カブ、とっくりカブ、長尾カブ、吉田カブ、肘折カブ、石名坂カブ、最上かぶ等がならんでいた。

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フォーラム1部は「伝統野菜・在来作物の可能性」について
久保功先生が「在来・伝統野菜が魅せる『民地の文化力』とその役割」を・・・

「"亀ノ尾”が子どもたちに語るもの」山本典子氏、と阿部耕祐氏

そして「江戸東京・伝統野菜の底力」について・・・

2部では
「伝統野菜・在来作物のこれから」平教授のコーディネーターで質疑応答。

会場に来ていた庄内農高の女生徒から質問
庄内農高では、プロジェクトで野良大根を選抜しているが、地元の人に選抜した大根は、野良大根ではないと云われたが・・・・

江頭先生は、優しく説明し、問題なく野良大根だと生徒達を励ました。

農業高校でも在来作物の商品化に努めていることを知り、東京の農業系高校にも積極的に働きかけて行かねばと思った。

会場では、昨日お会いできなかった、アルケッチャーノの奥田シェフと名刺交換をしたのをはじめ、
川崎から山形に戻って故郷の素晴らしい在来作物を映像制作で皆さんに紹介したいと云う渡辺智史さん、
山形の在来作物を独自の視点で撮影している写真企画の東海林晴哉さん、千葉大の赤坂信教授、(株)マルハチの阿部敏明社長、庄内ブランド研究会事務局の坂善彦さん、秋田県横手市三又営農生産組合石沢英夫組合長にもお会いした。

追録

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久保先生は、2010年3月21日4月号の洛北ネットワーク(京都新聞葵販売書)に書いてくれた。

posted by 大竹道茂 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 初期ブログ・フードボイス
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