昨年10月5日、番組制作会社からメールをいただいた。
何でも、石川テレビ放送で「加賀野菜×江戸東京野菜」(仮題)という番組を企画していて、加賀野菜を栽培する農家の方が東京に来て、タレントと一緒に江戸東京野菜を栽培する畑を視察するといった番組だという。
このような話は、お会いしてからにしているが、数日後、担当の方に昭島まで来てもらってお話を聞いたが、伝統野菜について真面目に考えているし、
2009年「伝統野菜サミット」が金沢で行われた時に、加賀野菜の関係者にお世話になったことから、協力することにした。
番組は昨年 12月27日に放送されたとして、DVDが送られてきた。
番組は「ロバートのかがやきマルシェ 加賀野菜×江戸東京野菜」と云うもので、
人気お笑いタレントの、ロバート(山本、秋山、馬場のトリオ)が、伝統野菜のトップブランド「加賀野菜」の生産者がライバル「江戸東京野菜」の畑を視察と云っていたが、お互い地域食材だからライバル関係にはない。
加賀野菜の源助大根栽培の第一人者松本充明さんが、江戸東京野菜の生産現場を見にやってきた。
上の画像をクリツクする
11月2日に開催される、東京都農業祭に来れば、秋の江戸東京野菜が撮影できると案内したら、雨の中、制作会社のディレクターがみえて熱心に撮影をしていった。
源助大根は、一方の親は、練馬系大根の打木大根だそうだから、江戸東京野菜ともご縁がある。
上の画像をクリツクする
加賀野菜は、金沢市内で生産される伝統野菜に限られ15品目。
ロバートに案内されて、松本さんは源助大根を持って、江戸川で亀戸大根を栽培している木村重佳さんの畑へ、
源助大根と亀戸大根を交換して、お互いにエールの交換も。
上の画像をクリックする
木村さんの亀戸大根を食べたいと、押上「よしかつ」で、佐藤勝彦さんの江戸東京野菜料理に舌鼓
最後は、江戸東京野菜復活では、2009年に品川カブ、2010年に三河島菜等、復活栽培を手がけた小平の宮寺光政さんのお宅に、ロバートが松本さんを案内した。
上の画像をクリックする
宮寺さんは、伝統野菜についてロバートに説明する。
江戸東京野菜は、野菜本来の味がする。これを後世に伝えて、皆さんに食べていただきたいと・・・・。
しかし、種を守り伝えていくのは難しい。アブラナ科の野菜が多い中で、品川カブや三河島菜もアブラナ科で交雑しやすい。
松本さんは、子どもの頃はお祖父さんに云われて、源助大根の畑でアルバイトの蝶々採りを行っていたという。加賀野菜にしろ江戸東京野菜にしろ、種採りの苦労話をする。
ロバートの馬場さんが、松本さんの源助大根と、宮寺さんが栽培した江戸東京野菜の品川かぶと、三河島菜、のらぼう菜を使って「加賀野菜と江戸東京野菜を味わおうじゃないか鍋」を全員で食べる。
良い番組が出来た。松本さんご苦労様でした。