先日、浅草神社で、奉納された千住ネギのお下がりを、参拝者に配布されたことは、当ブログで報告した。
帰り道、参詣者でごった返す仲見見世通りを避けて、裏道のメトロ通りを通って地下鉄の浅草駅に急いだが、
途中誰だったか、「岩手県の伝統野菜・暮坪カブを使ったそば屋があったから、食べていこうョ!」と云うので、皆で店に入った。
「十和田」がその店で、丁度2階に6つ席が開いていたので座ることができた。
十和田の名前から、オナーが青森出身かと思ったら、十和田湖は、青森県十和田市と、秋田県鹿角郡小坂町にまたがっていて、初代のそば打ち職人が秋田県出身だったから、十和田の名をつけたという。
因みに、浅草すしや通りにある十和田は支店で、江戸東京野菜の千住ネギを「葱善」が納入しているという。
お酒は、秋田の他、青森の酒もあるし、暮坪カブは、岩手県の伝統野菜で本店は東北の商品にこだわっている。
とりあえず、生ビールを注目して、つまみとして、秋田の漬け物「いぶりがっこ」に「わさびの醤油漬」「鯛の酒盗」のセットを注文した。
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そばを出してもらったら、そば猪口の上に、暮坪カブのオロシが出てきた。
納得したが、暮坪カブを見たことがないので、見せてほしいと頼んで、厨房から持ってきてもらった。
形状は、江戸東京野菜の品川カブにも似ているが、品川カブは辛くない。
暮坪カブは、岩手県遠野市の上郷町佐比内暮坪という集落で栽培されていて遠野カブとも言われている。
現在、栽培する農家は、たった 1 戸になってしまったという。
暮坪かぶの種は市販されているので他の土地でも栽培する事が可能だが、暮坪地区の土でないと「あの独特の辛味は出ない」と言われている。
これにより、同店の蕎麦は、秋田県のそば栽培農家と契約しているという。
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東北の産地と云えは、福島、山形、秋田、岩手が、日本のそば産地のベストテンに入っている。