新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) の4年生が今年も地元の伝統野菜、鳴子ウリの栽培が始まった。
1週間前に、同校に伺って、今年取り組む4年1組担任の佐藤泰子先生と2組担任の香西克哉先生にお会いして打ち合わせを行ってきた。
特に栽培指導は、今年も梶谷正義先生がご予定いただいていた。
梶谷先生には2014年から栽培指導をいただいているが、この鳴子ウリ、原産地岐阜では8月上旬が収穫期で、夏休み中の管理がカギとなるが、毎年、夏休み明けの授業に間に合わせるように、指導いただいている。
今年は13日の授業は5・6時間目の2時間を使って行われた。
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授業は、1時間目に、1組が最初に歴史等の授業、2組が栽培の授業。2時間目は逆に、2組が歴史等の授業、1組が栽培の授業を行った。
種は、前年度採種した種を引き継いでいるが、西東京市の矢ケ崎宏行さんからは、仕立てた苗4株と敷き藁を、提供いただいた。
江戸東京野菜としての「鳴子うり」について、授業に集中させるために質問をしながらとなった。
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新宿の農業では、早稲田ミョウガと、新宿御苑が高遠藩の大名内藤家の下屋敷では、内藤トウガラシ、内藤カボチャが栽培されていた。
鳴子ウリは、岐阜県が美濃と呼ばれていた時代に、家康、秀忠、家光の時代に、柏木や府中で栽培されていたことなどを、説明。
ウリ科の植物が、雄花、雌花があることを説明、ウリ科にどのような品種があるか、なるべく全員が答えるように指名した。
これら、話をもとに各自に調べ学習を勧めた。
梶谷先生は、校庭の日陰に子ども達を座らせ、鳴子ウリの苗を見せながら親ヅル、子ヅル、孫ヅルの伸び方、実がどこに付くかをボードに絵を書いてわかりやすく説明した後、苗を丁寧に植えさせていた。
越田邦彦副校長が授業の様子をカメラに収めていた。
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授業が終わった後、佐藤先生と、香西先生に今後の栽培についての指導が行われた。
苗を、風や、ウリハムシから守るために、米袋を使って行灯づくりを指導する梶谷先生。
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出来上がった行燈と、昨年の種を引き継ぐために、ポットに蒔かれた同校採種の「鳴子うり」(写真手前)。
畑の準備は、香西先生が担当されていたので、梶谷先生からメールで指導を受けていて、綿密な準備をされていた。
◎「炭酸苦土石灰」は入れてから2週間ほど間を空けて植えつけます。
貝殻石灰はすぐに植えつけられます。
(対応策)
炭酸苦土石灰の苗への影響を弱めるために、腐葉土を入れるとよいのですが
昨年の残りは有りますか?
間に合えば腐葉土は20L入りを3袋準備して下さい。
なお、土曜日に炭酸苦土石灰と牛糞堆肥はどの位の量入れたか、腐葉土が手に入るかをお知らせください。
それによって対応策を再検討します。
*腐葉土を入れた後、再度耕しますので、クワか移植ごてを準備して下さい。
◎「花と野菜の培養土」は“肥料”ではなく苗を育てるための土です。
この商品は肥料を少し加えて在りますので、全く無駄ということでは有りません。
「肥料」として他の物は残っていませんか?
昨年は“ボカシ肥料”を使いました。
(対応策)
昨年の残りの肥料を確認して、何が残っているか報告して下さい。
当日、ネギ苗を持参します。
鳴子ウリのそばに植えて、ウリハムシの被害に合わないようにする為です。