2016年05月17日

江戸城・桜田濠の土手で、莢をつけていたハマダイコンを確認した。


鎌倉市における鎌倉ダイコンの話題は広がりを見せていて、今月中には新たな取り組みが報告できると思う。

鎌倉ダイコンについては、鎌倉の由比ガ浜に古来から生えていたハマダイコンだが、ハマダイコンは日本全国の海岸などに自生していて、島根県や山形県では商品化されていることは紹介してきたが野生種の辛味大根だ。

友人から東京にはないのかと聞かれたので、いい加減なことも言えないので、先日、生育状況を確認してきた。

2011年だったか、半蔵門にあるTOKYO FMで、江戸東京野菜について収録したことがあった。

その時、「半蔵門の濠端にダイコンが生えている」と書いてある本を読んだことがあったので、どのあたりなのかとやたら写真を撮ったことがある。






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TOKYO FMには、その後も収録に行っているが、冬場だったりで草の中に紛れていて、確認することはできなかった。

由比が浜では、いま花が咲き競っているから、そんなイメージを思い描いて確認しに行ったが花は終わってしまったようで、濠端の斜面に見当たらなかった。

半蔵門口で警備のために詰めている警察官に、斜面の近くで写真を撮りたいと頼んだが、環境省の許可証が必要だと断られた。

止むを得ず、内堀通りの歩道からカメラを限度いっぱいの望遠にして斜面を覗いたが、花は確認できなかった。
しかし、意外に手前にハマダイコンの莢のようなものが写り込んだ。

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皇居一周のトライアルレースでもやっているのか、ひっきりなしに市民ランナーが走りすぎるが、その足元に、なんと種がしっかりと入ったハマダイコンの莢が写っていた。

最後の花も咲いていて、ギリギリ間に合った感じだ。


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内堀通りの歩道で見つけたことで、どのように分布しているのかを確認しようと、桜田濠に沿って、東京メトロ有楽町線の桜田門まで下っていくことにした。

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国立劇場の前あたりだが、立派な莢だ。






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最高裁判所のある三宅坂交差点付近。

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ここでは歩道と車道の間の緑地に、種が飛んだようで、
花が咲いていた。
これも、花が咲いていなければ気が付かなかっただろう。






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憲政記念公園の辺りになるが、「柳ノ井」の説明板と柳の木。

柳の根元に名水が湧く井戸があるそうだが、
草に覆われて見ることができない。






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国会議事堂前交差点付近
自然に芽が出た山桜の周辺にも白い花が咲いていたが、
菜花の黄色い花も一緒に咲いていた。

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対岸の皇居側には、水辺に白鷺が餌をついばんでいたので、
望遠を最大限にして狙った。






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外桜田門付近。

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東京メトロ有楽町線桜田門駅、最も桜田門に近い出入り口の脇に、
外桜田門の柱。

その辺りにも、ハマダイコンの莢が確認できた。
分布はここまでで、凱旋濠には確認できなかった。


追伸

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日比谷は海だったのだ。


慶長8年(1603年)に、征夷大将軍となった家康は、諸大名などに命じて、江戸の都市づくりをはじめた。
神田の山を切り崩して、日比谷入江を埋め立てた。

日比谷濠、凱旋濠の辺りは日比谷入江の一角だと思うが、桜田門から半蔵門へは上り坂になり、このあたりは海辺で、ハマダイコンは生き残っていたわけだ。
「江戸城浜大根」とでも呼ぼうか、いや「江戸城 濠大根」にしょう。

このダイコン、前にも紹介しているが、「日本の野菜」などの著書のある青葉高先生によると、「栽培種の逸出種だけでなく、栽培ダイコンとは別の変種として古い時代に日本に渡来し、一部地域では栽培化され、現在の栽培ダイコンの品種の成立にも関与し、現在も各地で生育しているものと思う」としている。
posted by 大竹道茂 at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 農地のある景観と環境
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