今度、東京へ行くので、練馬で農業体験農園を開いている白石好孝さんのお宅に案内してほしいという。
香坂先生には、今年2月に金沢大学が主催した、「江戸東京野菜と加賀野菜」〜消費者を育て、生産者を支える仕組みを考える〜に招かれていて、当ブログで紹介した。
4月には、『人としくみの農業 地域をひとから人へ手渡す六次産業化』の著書を送っていただいている。
今回は、金沢でお世話になった、内山愉太博士研究員もご一緒に見えるというので、西武池袋線高野台駅で待ち合わせた。
香坂先生から東京に住んでいるという、香坂研究室OB生の又木実信さんを紹介されたが、後で連絡を下さいと云って駅前で分かれた。
香坂先生が昨年1月に見えた時に、白石さんのお宅にはご案内しているが、今回は伝統野菜の練馬ダイコンの様子を見にハウスへ。
上の画像をクリックする
練馬ダイコンは、練馬区の要請で白石さんと、渡戸章さん、五十嵐透さんの3人が母本選定を行っていて、白石さんのネットハウス内では、選定された練馬ダイコンを埋め戻し、採種を行っていた。
ひと仕事を終えたご夫婦が農園内のベンチで休んでいた
上の画像をクリックする
白石さんは練馬区大泉で農業体験農園「大泉 風のがっこう」を運営していて、香坂先生は白石さんにノウハウを訪ねていた。
白石農園は、1.4ヘクタール、内60アールを137区画に分けて農業体験農園を行っている。、
平成9年に開園したと云うから、今年で20年を迎えた。
香坂先生は、練馬区都市農業課の浅井葉子課長にも連絡していて、白石農園に来てもらっていた。
上の画像をクリックする
今回、香坂先生の目的の一つとして、ペーパーが配られた。
ペーパーには、7月22日(金)総合地球総合地球環境学研究所で、ワークショップが開かれるというもの。
「伝統的な農林産品およびその生産に関する知織の創造的継承が世界的な課題となっている。
失われる知識がある一方で、伝統知は動的な知として、様々なかたちで継承されている。
伝統的な産品のブランド化を通じて、地域の文化・景観を保全するための地理的表示制度が日本においても導入された。
本プロジェクトでは、動的な知識の実態を把握したうえで、地理的表示を含む新たなスキームを活用することによって、地域のコミュニティにとっての持続的な利益配分の実現につなげる方策を提示する。
今回のワークショップでは、「養蜂・森林伝統知」、「伝統野菜」、「農林産品の歴史的データべ−ス」、「DNA・利益配分スキーム」の4テーマに関わる研究者、生産者を含む多様なステークホルダーが参加し、各自のプロジェクトにおける役割と、利益配分の方法について議論する。」とある。
ステークホルダーとして参加しないかというものだった。
興味深い内容だ、
浅井課長はせっかく練馬に来たのだからと、香坂先生達を「練馬 農の学校」へ案内した。
農の学校は昨年4月に開園していて、江戸東京野菜コンシェルジュ協会も協力している。
上の画像をクリックする
この事業を受けているアゴラ造園株式会社、執行役員環境開発部の長嶺利樹部長(写真右中)も来ていた。
指導者は大泉の荘さんが対応していたので挨拶をした。