2016年07月14日

杉並区立成田西ふれあい農業公園で「地域の伝統野菜」の講習会が開催された。


杉並区立成田西ふれあい農業公園で「地域の伝統野菜」の講習会については、区報で募集が行われた。

同公園(受託事業者の「すぎなみ農業ふれあい村」)から、杉並区の伝統野菜「高井戸節成キュウリ」を栽培したいと、JA東京中央の杉並グリーンセンター 小野寺博鐘センター長を通して依頼があったが、

江戸東京・伝統野菜研究会としては、苗や種を提供するだけというのは、行っておらず、普及として江戸東京野菜の講座を実施していただくことを提案したら、是非ということで募集となったもの。

荻窪駅からバスで荻窪一丁目下車と、谷口吾郎所長からメールで教えていただいていたが、電車やバスの接続が良く30分も早く着いてしまった。
バス停から携帯で、農業公園への道順を教えていただいたが、途中まで谷口所長が迎えに来てくれた。





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同公園を訪れる区民の皆さんに、高井戸節成キュウリの話をすると必ず、ここにきて珍しそうに見ていくという。
杉並の伝統野菜は、同公園にはなくてはならないものになっているという。

写真右から、すぎなみ農業ふれあい村の岡島正幸副所長、齋藤瑞枝農場管理プロデューサー、箱根植木(株)幸村世根光副事業部長、

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農場は委託者のすきなみ農業ふれあい村の皆さんが良く管理していた。

すでに、会場を訪れた区民により、野菜の収穫作業も行っていると云っていた。



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開会前に、杉並区産業振興センターの坪川征尋事業担当課長、箱根植木(株)の篠正一チーフマネージャーと名刺交換を行った。

JA東京中央の杉並グリーンセンター 小野寺博鐘センター長も来てくれたが、異動で井荻支店の次長に転出されたそうで、代わって地元の内藤敏治センター長が着任したと紹介された。さらに本店広報担当の林岳人さんも見え、取材をしに来てくれていた。

開会にあたって、谷口所長から挨拶があったが、受講者に同公園に初めて来た方と尋ねると、7割ほどの方が手を挙げた。

今年4月9日に開園した同公園では、初めての講座だったようだったが、区民の皆さんに知っていただくには、良い機会だったようだ。

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「江戸東京野菜とは」から、入ったが、42種類あるとの説明の中で、伝統小松菜、練馬大根のあと、杉並の伝統野菜・ダイコンの「源内つまり」は、秋詰まりと、晩丸(おくまる)大根の交雑種。
世田谷の晩丸大根は後に、「大蔵大根」として種苗登録される。

尾張に行って学んできた井荻ウドの農業説明板は、井草八幡宮の境内に建立した。
「文政年間(1818〜30)旧武州多摩郡上井草村寺分(現在の杉並区西荻北)の古谷岩右衛門が尾張(現愛知県)で栽培法を習ってきたというもので、井荻うどとして付近一帯に広まった。

また、高井戸キュウリについては、明治32年〜33年頃に、馬込半白キュウリと豊島キュウリの自然交雑したものから選抜を続け、大正初期に固定したことなどを説明。






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講演の後、参加者の皆さんを高井戸きゅうりの場所に案内し、収穫を楽しんでもらった。

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見慣れたキュウリの色とは異なるキュウリの色を珍しく眺めていたが、希望者が収穫をした。






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農業公園には、キュウリの交配種「ナツスズミ」を栽培していたことから、「高井戸キュウリ」と「ナツスズミ」の食べ比べを行った。

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「高井戸キュウリ」は、苦みがでるものがあると云われていたが、先日、新潟県長岡のカネヘイ青果・神保和弘社長からいただいた昭和28年刊行の「蔬菜栽培綜典」には高井戸節成キュウリについても紹介されていて、悪条件によっては苦みが強く出ることとがある、とある。

同誌によると悪条件とは、苦みのある系統で低温で生育が悪かったり、夏季乾燥したりすると苦みを生ずる、又、窒素過多の場合でも苦みが強くなる、という。

また、キュウリは単為結果で、交配しなくても成るが、「交配しないと種子ができないので先がこけ、形が悪くなる」ともある。






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同公園には、地元の農家から内藤トウガラシの苗をもらったとかで一作栽培されていた。
内藤トウガラシは、香りが良いことから、内藤新宿から産地が杉並に移ってきた時には、葉トウガラシの佃煮などが作られていたことを紹介した。

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皆さんに葉を食べてもらったが、皆さん美味しいとの感想だった。

中には青いトウガラシを試食する方もいたが、確かめながら慎重にかじっていて、あまり辛くないと云っていた。

尚、「すぎなみ農業ふれあい村」の要請により、「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。


posted by 大竹道茂 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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