先日、東京の奥座敷檜原村に行ったことは、当ブログで紹介したが、
目的の、三頭山荘で大女将の岡部里久子さんにお会いして、「おいねのつるいも」もいただけたので、皆さん満足していただいたことから、遅くなったが紹介する。
我々8名が席に着いたところで、里久子さんの声が表で聞こえたので、出て行って「また、友達を連れて、話を聞きに来ました!」と伝えると、「お彼岸で、嫁に行った娘が来ているから、墓参りに行ってくる、ちょっと待ってて」と行ってしまった。
伺った16日は「やぶ入り」だった。
女将(里久子さんの長男夫人)に、料理の注文をし終わったところに、
「待たせたナ〜」と云って来てくれた。お元気だ。
お話を聞きたいと云っていた尾下千秋さんと千年太郎さんの横に座ってもらったが、
急に席を立って行ってしまった。
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「これでも食べてて」と云って、自分で栽培したキュウリにソースをかけて持ってきてくれた。
皆さんキュウリにソースは食べたことがないと云っていたが、「これが旨いんだよー」と云って行ってしまった。
採りたての新鮮なキュウリだから確かに旨い。
次に持ってきてくれたのが、「蕗の煮物」と、「蕗の甘酢漬」、そして「おいねのつるいもの煮っ転がし」を次から次へと持ってきてくれた。
里久子さんが全部作ったもので、
「おいねのつるいも」は、取り残した小さい芋を茹でて、皮をむいて、ごま油と醤油と砂糖で作ったと云っていたが、昔から食べていたものだという。
蕗の甘酢漬は、初めて食べたが美味しい。
里久子さんの話を聞いているところに注文をした、お料理が出て来た。
「山吹」と云うのを注文したが、ヤマメの甘露煮だったのを、天然鮎の塩焼きに変えてもらった。
里久子さんが、山菜については説明をしてくれた。
百合の根、アカシヤの花、山椒の芽、ワサビの茎、コゴミ・・・・。
蒟蒻は、うちのコンニャクだよ、
「三頭山荘で心を洗う」の軸の前で、里久子さんの話を面白い。
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92歳とはお元気ですね!、に、里久子さんは、「いずれ土に帰るんだから、土をいじっていれば、元気なんだよ!」「友達はいなくなった。いても老人ホームに入ったりで、この辺では一人になったヨ」と、お年には見えない。
この家に嫁に来た頃は、家族が8人もいたから、おばあさんが毎晩、うどんやそばをぶってくれた。
汁には、大根を何本も入れて煮て、それだけでも結構旨かったんだよ。
最後に、その中にぶったうどんやそばを入れて食べたが、毎日でも飽きなかったよ。
そんなところに、女将が「おいねのつるいも」を茹でて出してくれた。
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熱い芋の皮をむいて塩でいただいたが「旨い」。
今回の目的の一つだったから、皆さん満足。
帰りに、同荘の裏山にある、おいねのつるいもを作っていた畑を見に行った。
上の畑の脇に、ダリやが咲いていた。
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下の畑では、近所のお宅で「おいねのつるいも」の収穫作業をしているところだった。
今回のツアーで、絵本塾出版の尾下さんは、伝統野菜「おいねのつるいも」にかかわる人々の話を聞いて、絵本など物語本づくりの構想がまとまったとのメールをいただいた。
品川カブに、次いで今後が楽しみだ。