これまで、江戸東京野菜の復活は、地元の小中学校に依頼して、総合の時間などを活用して行ってきた。
その後、地元の歴史文化にかかわる伝統野菜は、教育現場から地域に話題が広がっていき、無理のない流れで、今日地域で親しまれている。
昨年、由比ガ浜に野生種のハマダイコンが生育していることが分ったことから、まさに鎌倉大根と、「鎌倉だいこん未来研究クラブ」が発足、今年3月には、松尾崇鎌倉市長にも要請していた。
先日、新学期前の30日、鎌倉市立の御成中学校と第二中学校において、プレゼンテーションの機会をいただいた。
教育委員会からは教育指導課の上太一さんが見えていたが、「鎌倉だいこん未来研究クラブ」からは、福来鳥の女将さとうえださん、同クラブ広報の御園真倫子さん、栽培担当の山口勉さんと、府川七郎さんが参観のため同行された。
市立御成中学校(豊永良一校長)には6月に伺い、科学部栽培班の畑を小日山理香教頭に見せていただいているが、
今回は、科学部栽培班の学生諸君の前でのプレゼンテーションとなった。
同校の科学部は、人気の部活動だそうで、栽培班以外には、木工班、飛行機班(ゴム動力)、パソコン班、家庭科班(調理を含む)などがあるそうだ。
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パワーポイントでは、鎌倉の佐助稲荷神社に伝わる古事にまつわり、鎌倉のダイコン探しが始まった経過を説明。
由比ガ浜に古来から生き続けていて、鎌倉の歴史文化にかかわることを説明。
同校では、技術家庭科の磯部和宏教諭が、栽培の取り組みを快く受け入れていただいて、今回のプレゼンになった。
開会の挨拶の中では、9月25日(日)の文化祭で、取り組みを発表すると云っていただいた。
プレゼンでは、科学部の生徒諸君と云うこともあり、ハマダイコンの特徴について、説明を行った。
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牧野富太郎博士の時代は、畑から逃げ出した大根と云われていたが、研究が進んで、青葉高先生は日本の野生種だとしていて、プレゼンはここから。
" target="_blank">当ブログでも紹介している。
栽培種の練馬大根の種は取り出しやすい(左下)、ハマダイコン(右下)は、水に浮きやすい構造になっている。
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会場には、平塚で野菜を栽培している、山口さんも参観されていて、野菜栽培の質問に答えていた。
この日も、福来鳥に採れたての野菜を持ってきていた。
質問の中には、由比ガ浜のハマダイコンの若い莢を食べたことのあるという生徒もいて、プレゼンを集中して聞いてくれた。
生徒諸君、ありがとうございました。
後日、磯部先生にお礼の電話を入れたら、生徒さんが、大変興味を持ってくれていると伺った。
尚、御成中には「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣を指示された。
午後からの鎌倉市立第二中学校でのプレゼンはここから。