2016年09月14日

練馬区立光が丘秋の陽小学校の6年生が、練馬大根の歴史を学んで、地元への誇りを醸成。


栄養教諭の佐藤綾子先生から4月初めに、今度、練馬区立光が丘秋の陽小学校(関川健校長) に転勤したとメールをいただいた。

その後、改めて頂いたメールには、6年生に練馬大根の話をしてもらいたいと云う。
我が家の孫娘も6年生だから様子は分かったと、お引き受けした。

佐藤先生には、北区立稲付中学校時代に、地産地消から東京産の食材を積極的に給食に使われていて、北区の伝統野菜「滝野川ゴボウ」「滝野川ニンジン」の話などをさせてもらったし、生徒が栽培した「滝野川カブ」を、品川カブの品評会に出してもらったこともあった。

光が丘秋の陽小では、1年生が「トマト」、2年生は「さつまいも・かぼちや」、3年生で「ダイコン」、4年生は「にんじん」、5年生が「米」、6年生は「じゃがいも」を栽培してきている。

佐藤先生からの依頼には、
「6年生は、3年生の時に「江戸東京野菜」の「練馬大根」などを栽培しているので、地域の伝統野菜についての特徴と歴史を学習し、
野菜をより身近に感じ、進んで食べようとする気持ちを育てたい」とあった。





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東京のベットタウン練馬の光が丘団地は、1983年に入居が始まったが、30数年の歴史の中で、入居者の年齢構造が変わったことから、光が丘秋の陽小は、2010年に統合新校として4校が開校した内の一つだ。

上の画像をクリックする、
6年生77名(担任、1組・福島教諭38名、2組・永尾教諭39名)、

10日(土)は、学校公開日だけに、保護者も見守っていた。



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福島先生の進行で授業は始まった。

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テーマーは「練馬大根の特徴と歴史を知ろう」と云うもので、

3年生で栽培したのは、練馬大根と青首大根、そして聖護院大根を栽培したという。
練馬大根は、練馬区が渡戸章さんたちに依頼して、採種している固定種で練馬区では「伝来種」と云っている種で栽培したという。

練馬大根には諸説があるが、五代将軍綱吉が将軍になる前の松平右馬頭時代に、尾張から導入した大根の種から、1メートルもある大根が収穫された。
滝野川の中山道には種屋が集まり、練馬大根の種を欲しがる大名や旅人達は、江戸土産にしたことから、練馬大根は全国に広まった。

10年前、練馬大根の収穫量は、1万本足らずで、練馬に住んでいても練馬大根を食べたことのある人たちは、激減していた。
それは、中太りの練馬大根は抜くのが大変だからで、農家の高齢化で、栽培する農家は激減していたもの。




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そこで、練馬の小中学生に給食で食べさせようとの、企画が生まれ、区民などに抜いてもらう「練馬大根引っこ抜き競技大会」が生まれた。

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引き抜かれた練馬大根は、JAの駐車場に運ばれ、区の職員によって洗われ、学校ごとに分けられ、月曜日の給食用に届けられる。

〜参考〜
練馬大根のことは練馬区民環境行動連絡会が8月に発行した「もっと! 青い空」の巻頭インタビューに掲載されている。

福島先生が生徒たちに感想を聞いた。次々に手が挙がった。
江戸時代から練馬で作られていたことは知らなかった。

練馬に多い漬物屋さんは、昔たくあんを作っていたとは知らなかった。
練馬大根が日本中に広まり、有名な大根だったとは知らなかった。

大根には長い大根(守口大根)、赤ん坊より大きい大根(桜島大根)がある事は知りませんでした。
世界中に大根が何種類あるか調べてみたい。
(黒大根や赤い大根がある事も説明)。

練馬大根引っこ抜き競技大会が、給食のために行われていることを知らなかった。

「練馬大根引っこ抜き競技大会に参加したい人! 」と云ったら、大勢の生徒の手が挙がった。

アスリートの募集が始まると毎年、すぐいっぱいになる。
しかし、大会終了後に残った大根は、会場に来ている人全員で引き抜くことができるからと、紹介した。

生徒たちの返事から、地元に誇りを持つ心が醸成され始めているように思え、6年生が地元の伝統野菜について勉強することの重要性を実感したが

この授業、佐藤先生や担任の先生方のタイムリーな企画だったと思う。


10年前、練馬区立の小中学生は4.8万人いたが今年は4.5万人、
10年前には練馬大根を食べたことのある生徒がほとんどいなかったのが、

アバウトな計算だが、10年間で46万人の生徒が、練馬大根を食べた計算になる。
現在、練馬区民は72万人である。




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ニンジンの種をまいた菜園で、関川校長と佐藤栄養教諭

同校は、昨年までは近くにある農家の畑を学校農園として借りていたようだが、農家に相続が発生し、借りることができなくなってしまったと、関川校長に伺った。

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今年は、伝来種の練馬大根の種をまくために、花壇を深く掘って柔らかくした後、Kマルチを張ったと、ご案内いただき説明していただいた。、






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同校の北側に隣接して「練馬区立秋の陽公園」がある。
同校の校名はこの公園から名付けられたという。

この水田では、区内の各校が田植えをしているそうで、同校の5年生ももち米の苗を植えていて、佐藤先生にその田んぼにご案内をいただいた。

すでに稲架けの準備もできていて、「秋の陽公園 稲刈りのつどい」も近いようだ。



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話が面白かったのか、帰りがけに寄ってきてくれた。

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生徒達には、ワークシートが配られていて
、話を聞いたことを書き。
家に持ち帰って、
「ご家庭から一言お願いします!」とあった。

戻ってきたワークシートの一部を送っていただいた。
枚、枚、枚、枚、枚、枚、枚、

生徒から、
練馬大根の話が家庭にまで広がったのは素晴らしいことだ。


佐藤先生は同校のホームページ「学校日記」のカテゴリ「食育」に、当日の様子をアップしていただいた。

佐藤先生ありがとうございました。

尚、同校には「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。

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