2016年09月19日

川崎市の日吉郷土史会の皆さんに江戸東京野菜の話を聞いていただいた。


今年の春先に、鎌倉大根の次のステップとして、鎌倉の農家に栽培していただきたくて、だれか詳しい方はいないかと、考えていた時に思いついたのが、神奈川の農業情報に詳しかった、JAグループ神奈川で、ジャーナリストとして活躍していた近藤政次さんで、10数年振りに電話をしてみた。

近藤さんは、現在日吉郷土史会の会長をされていて、こちらのお願いには全く興味を示さず、「もう世代が変わって、知っている人はいない」とあっさりしたもので、「それより今度、うちで話してくれないか!」と逆に頼まれてしまった。





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近藤さんは、東京農大の農業経済学科を卒業後、法政大学文学部史学科日本近代史専攻、現在、近代農業政策史などを研究していて、著書には「製糸生産販売結社・漸進社」、「柳田國男に関する小論集」がある。

江戸東京野菜の動きは、知っていてくれていて、講演を頼もうと思っていたところに電話が来たんだとか、
伝統野菜とその物語を自由に話してくれと云う。
しかし、年間計画は決まっているから、半年先の9月だという。

神奈川のことは分からないから、江戸東京野菜の話で良いのならと、断ってお引き受けした。




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午前中は、四谷菜園で、江戸東京野菜の話をしたが、四ツ谷から南武線の鹿島田駅まで1時間で行けるか心配だったが、神田から京浜東北線で川崎までは、30分足らずで着いてしまった。

近藤さんは、南武線鹿島田駅まで迎えに来てくれていた。
会場の川崎市幸区日吉分館3階第3学習室

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14時から始まったが、テーマは「伝統野菜を考える」〜江戸東京野菜〜

「江戸東京野菜とは」から始めたが、郷土史会の皆さんだから、伝統野菜には物語があるとして、参勤広大で不足する野菜を補うために、大名たちは国許から野菜のタネを持ちこみ下屋敷で栽培が始まり、

それが地域の栽培野菜として、練馬大根を始め、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジン、三河島菜等のタネは、江戸土産として全国に持ち帰られ、全国に練馬系ダイコンが存在すると・・・・。

神奈川県の伝統野菜「三浦大根」の一方の親は練馬大根だということもお話した。





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イントロで鎌倉大根のことを、お話しした。

慶応義塾大学日吉の学生たちの、鎌倉大根プランコンテストから始まった取り組み。

鎌倉市佐助の大根料理の店「福来鳥」の女将さとうえださんから、鎌倉伝統の大根を探してほしいとの、依頼でゲストティチャーに招かれ、鎌倉時代のダイコン探しに協力。

三浦半島に咲くハマダイコンの花をヒントに、鎌倉の皆さんが、葉山にもある。
それだったら由比ガ浜にもあると、鎌倉大根として、確認されたのだ。

由比ガ浜に注ぐ、稲瀬川の碑文を要約すると
万葉集の中に、「鎌倉の美奈 能瀬河」と書いて あるのはこの川のこと。
源頼朝の妻の政子が、1180年 10月、初めての鎌倉入りの 時、良い日柄に入るため、数日の間この 川辺の民家に滞在している。

また頼朝は、1184年に弟 の源範頼が平家を 討つために出発するのを見送ったり、1185年に亡き父源義朝の遺骨を出迎へたのも共にこの川辺だ。
1333年に新田義貞軍の大将大舘宗氏が、この川辺にて討死したのは有名。

大正六年(1917)三月建之 鎌倉町青年会」と碑にある。

源頼朝や妻政子の足元に鎌倉大根は生えていたとみられる。

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稲瀬川を境に東(写真では左)が鎌倉郡(現鎌倉市)で、西側が高座郡(現藤沢市)。したがって鎌倉大根が繁茂している地は鎌倉で、正に鎌倉大根なのだ。

また、府中の真桑ウリについて説明する中で、
明治26年帝国議会は、東京府の水源を確保することから、神奈川県の三多摩を東京府へ移管を決めていて、かつては神奈川県であったことを補足した。

因みに、今回伺った川崎市は橘樹郡(たちばなぐん)ということなので、愛用の「橘」の半纏を着用して講演に臨んだもの。

追伸

講演が終わって会場を後にしたのが16時30分過ぎで、近藤さんが行きつけの駅前の焼き鳥屋で、10数年振りの再会を、しばし酒を酌み交わし語り合った。

近藤さん、ごちそうさまでした。

追録

帰りに、日吉郷土史会のチラシをいただいたので紹介する。

尚、日吉郷土史会には「農」のある暮らしづくりアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。

posted by 大竹道茂 at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 鎌倉大根
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