多摩・八王子江戸東京野菜研究会では、9月3日と21日に、「八王子ショウガを知って味わってみよう!」講座を計画した。
3日は先約があって行かれなかったが、21日は当ブログで紹介したこともあり、出掛けた。
多摩・八王子江戸東京野菜研究会は、福島秀史氏を代表に、写真前列右から2人目の石川敏之さん(4期 江戸東京野菜コンシェルジュ)、写真左端の八幡名子さん(5期 江戸東京野菜コンシェルジュ)、写真右端は加藤英輔さんが、準備を重ねてきた。
上の画像をクリックすると参加者全員
会場は、八王子駅からも近い、八王子アミダステーション。
3日はお昼で14人の参加者だったが、今回は18時からで、さらに増えて、地元八王子の方々ばかりか、区内地区からも含めて19名が参加して盛り上がった。
座学は福島代表により、
・江戸東京野菜とは?
・八王子にある江戸東京野菜3品のご紹介
・八王子ショウガとは?
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八王子ショウガの試食では、
江戸東京野菜の「八王子ショウガ」と「谷中ショウガ」
そして、最近発見された幻の「あきる野産ショウガ」
「あきる野産ショウガ」の発見の経過は、当ブログで紹介している。
裏高尾に新規就農した加藤さんも自己紹介
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食べ比べでは、見た目、食感、味、全体について、各5段階で評価をしていた。
八王子ショウガの食べやすさはあったが、あきる野産ショウガも、悪い感想はなかった。
今回も初めての出会いがあった。
公益財団法人・多摩市文化振興財団(パルテノン多摩) の仙仁径学芸員(写真右上)。
仙学芸員は、多摩の農家で、伝統小松菜の一種を発見したという。
その農家では、エンドウ、インゲン、ささげ、大豆などを栽培している他、農具なども昔のものが残っていて、詳しく調べてみたいと語っていた。
このことから、江戸東京野菜に興味を抱き、今回参加したという。
また、都立町田の丘学園(特別支援学校)高等部の菊田義博教諭(写真左下)
福島代表が東京都特別支援学校知的障害教育外部専門員に任命されたことを、当ブログでも紹介したが、菊田教諭も、江戸東京野菜が教育に果たす素材として素晴らしいと、評価していた。
宮城県大崎町のおおさき宝大使の中鉢泰平さんとも名刺交換をさせていただいた。
八王子ショウガの料理は八幡さんが腕を振るっていたが、石川さんは、サービスに努めていた。
お料理は八幡さんに解説してもらった。
・八王子ショウガのお寿司(写真右下)
八王子ショウガとミョウガを別々に甘酢に漬け込み、すし飯にのせました。
・八王子ショウガの肉巻き(写真上)
けいの家さんのメニューの真似ですが、食べやすい大き大きさに切った八王子ショウガを豚バラ肉で巻き、こんがり焼いた後、砂糖と醤油で煮絡めました。
・八王子ショウガ糖(写真左下)
2〜3oにスライスした八王子ショウガを2度茹でこぼし、水気を充分に切ります。
この八王子ショウガの重さを計り、同量の砂糖で煮詰め、鍋底が見える位に煮詰まって来たら、最後に鍋を一気に冷やして、砂糖の再結晶をさせ、鍋から取り出し、オーブンシート等の上に広げて乾かして出来上がりです。
八王子ショウガの特徴が明確に出るお料理が選ばれていた。
八王子ショウガ糖の作り途中にできた茹で汁を再利用したのが、あのお茶です。
ショウガの風味がたっぷりシミ出していた茹で汁だったので、捨てるのは勿体ないと思い、再度、火にかけ、 適量のお砂糖を入れ、紅茶パックも入れて煮出しました。
濃い味のお茶だったと思うので、炭酸で割っても、焼酎に入れても良いのかなと思います。
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・ソーセージとチーズ
八王子ショウガの葉っぱで燻しました。
葉っぱは予め、乾燥させておいたものの方が作りやすいかと思います。
葉ショウガは葉っぱも立派なので、芳香剤用や鑑賞用としてだけではなく、食にもいかせたらいいなと研究中です。
葉っぱを燻すのはフライパンで簡単に出来るので、食材の風味漬けにはとても良いと思います。
・玉子
八王子ショウガの摩り下ろしをたっぷり入れた麺つゆにゆで卵を漬け込みました。とっても簡単で、おつまみにもサラダにも使えると思います。
八幡さん、ご馳走さまでした。
尚 当日の案内は、八王子経済新聞も紹介していた。