2016年10月15日

28年度の江戸東京野菜は、新たに3品目が追加され、45品目となった。


これまで、毎年9月に開催されていた江戸東京野菜推進委員会が、10月13日に立川にあるJA東京第1ビル3階会議室で開催された。

会議は、島田幸雄委員長(JA東京中央会営農農政部長) の挨拶で始まったが、東京の農業を取り巻く情勢として、江戸東京野菜に触れ、

今年の1月、都知事が「東京農業振興プラン」を作るため、東京都農林・漁業振興対策審議会に対して、新たな視点による力強い農業を振興していくため、多様な担い手の確保・育成や都市農地の保全、都民生活に貢献する農業・農地の多面的機能の発揮、地産地消の推進など、都が展開すべき東京農業の振興施策の方向について諮問をしたが、

8月に答申が行われ、「東京農業を振興する4本の柱」の中に、江戸東京野菜などを活用した観光業や商工業との連携などの取組を展開するとなったことを紹介した。





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協議は、江戸東京野菜品目追加登録について、担当の水口均さんから説明が行われた。

平成28年度 江戸東京野菜として登録申請・要望のある品目(以下提出された資料より)




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1.おいねのつるいも 
品種特性
江戸時代、わが国に伝わったとされる古いタイプのジャカイモでサイズは小さいが味は濃い。

産地の歴史風土
(甲府芋)と呼ばれ、その後に都留に行き下栗
江戸後期には甲斐国の代官であった中井清太夫がジャガイモ栽培を奨励したとされ、享和元年(1801年)には小野蘭山が甲斐国黒平村(甲府市)においてジャガイモの栽培を記録しています。(『甲駿豆相採薬記』)。

この芋が「清太夫芋」(甲府芋)と呼ばれ、その後に都留に行き下栗芋となったようだ。
「おいねのつるいも」は古くから山梨県都留地区との交流があった桧原村の数馬地区へ嫁入りをしたおイネさん(明治の初期におイネさんが山梨から種芋(下栗芋)を持って嫁入したという言伝えがある。






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2.アシタバ
品種特性   
  草丈1メートル前後に育つ。多年草で、2〜3年で黄色の傘形花序をつけその後に扁平な楕円形の果実をつける。開花結実すると枯れてしまう。冬にも緑色を保ちますが、寒さにやや弱い。葉は2回3出羽状複葉で、根生して大きく、鋸歯がある。 

茎を切ると淡い黄色の汁が出る。根は地上部に比すると太く、旺盛に伸張する。伊豆大島系と八丈島系の系統が存在しており、伊豆諸島でも島毎に多少形状が異なるとされる。茎の色で伊豆大島産のものを「赤茎」、八丈島産のものを「青茎」と呼ぶ。また、御蔵島産のものは他の島に比べ、茎が太いとされる。葉と茎を食用にする。

産地・歴史風土
あしたば(明日葉)は、房総半島、三浦半島、八丈島や大島など伊豆諸島、そして紀伊半島など暖かい太平洋沿岸部に自生している植物で、日本が原産とされている。古くから食用にされてきており、青汁の原料としても有名。
古くは江戸時代に貝原益軒による「大和本草」にも、八丈島で栽培されている滋養強壮によい薬草として紹介されている。主に若芽を摘んで食用とする。





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3.八丈オクラ  
品質特性
アオイ科。丸莢で、多少収穫が遅れて大きくなっても柔らかくて美味しい。
八丈島伝来のオクラ。高さ2メートル以上となる高性種で、収穫期間も非常に長い。

産地の歴史/風土
アフリカ原産。オクラは英語でもオクラ。
元々世界共通語である。八丈島に渡った 年代は不詳。沖縄の島オクラと同種と思われる。

これにより、江戸東京野菜は45品目となる。
なお昨年までの経過はここから。
 

4.その他
1) しんとり菜における品種の指定について
 
昨今、市場において、江戸東京野菜の「しんとり菜」として交配種が流通しているものが見られることか
ら、「しんとり菜」については以下品種とする。

◎ 江戸東京野菜の「しんとり菜」から自家採種したものの他
 ごせき芯とり菜(日本農林社)
 ちりめん白菜(日本農林社)

2) 練馬ダイコンにおける品種の指定について
市場において交配種の「干し理想」を、「練馬ダイコン」としているものが見られることから
江戸東京野菜の「練馬ダイコン」については以下の品種とする。

◎江戸東京野菜の「練馬ダイコン」から自家採種したものの他
 練馬尻細大根(日本農林社)
 練馬中長大根(アサヒ農園)

これら委員会で決定されたものは、11月18日のJA東京中央会の理事会で決定する。






posted by 大竹道茂 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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