日本の伝統食を考える会の中筋恵子さん(写真左)、浅岡元子さん(写真中)、大坊孝子さん(写真右)の皆さんがわざわざ訪ねて来られた。
中筋さんは、同会が発行する機関紙「伝統食だより」の編集責任者、浅岡さんは前事務局長で現在は役員、大坊さんは今年から事務局長になられたと紹介された。
中筋さんには、一昨年同紙の囲み記事を依頼された。
同会の会員の皆さんは、意識が高いので、野菜を使った伝統食は伝統野菜を使ってもらいたいとの思いで書いたが、当ブログで紹介している。
お話は、同会が毎年実施している「伝統食列車第25号」を、今年12月3日(土)から5日(月)、東京で開催することになったとかで、5日築地市場厚生会館で実施する講演者の一人として正式に依頼されたもの。
お話を伺うと、
TPP反対の強い意志を背景に、共に、東京の地域としての魅力一江戸と呼ばれていた頃の食をも含む暮らしの文化に注目し学びたいとして、
江戸の昔から食生活の中心であった江戸東京野菜や江戸前の魚をあらためて見直し、現代に再生する取り組みや楽しい実践を体験したいと云う。
同会の東京開催で、講師に選ばれたことは光栄で、喜んでお引き受けした。
25号の開催に伴い、共催として東京に現地実行委員会が立ち上がり、協賛が国民の食糧と健康を守る全国連絡会で開催されると伺った。
前日の4日(日)は、実行委員会が決めた幾つかの企画に参加できるというものだが、
その企画について相談されたので、4日に開催される「練馬大根引っこ抜き競技大会」での体験と、同会場で、練馬地区の農家婦人が作る「スズシロ汁」の試食を提案。
また、東京の食材にこだわった、押上「よしかつ」を紹介していたが、後日実行委員会の方々とも相談されて、
A 農民連食品分析センター見学 20名まで
B 深川江戸資料館見学「深川めし」を味わう15名
C 水上バス(浜離宮散策後水上バスで浅草へ「駒形どぜう」を味わう15名そして
「練馬大根引っこ抜き競技大会」見学(希望者は体験可)10名
が選ばれた。
また、1日目と2日目の18時から開催される「郷土食交流会」が予定されているようで、
世田谷の青果商森田哲也さん(江戸東京野菜コンシェルジュ) に、伝統小松菜、品川カブ、青茎三河島菜を漬けてもらえることになったが、森田さんの漬物は、お客さんが楽しみにしている漬物だ。
伝統小松菜の漬物は農家ではよく食べていた。
品川カブは、葉も根もおいしいが、特に葉の塩漬けは、信州の「野沢菜」によく似た味だ。
また、江戸時代。江戸の漬け菜と云えば、三河島菜(青茎)で、これも皆さんには食べていただきたい。
更に、江戸東京野菜コンシェルジュ協会として、上原恭子理事と松嶋あおい理事に、品川汁の料理を依頼している。
熊本で開催された九州伝統野菜サミットに来ていただいた時も頂いたが、同会の看板料理と位置付けられた泉州の伝統食「ごより豆」をお持ちいただいた。
ありがとうございました。