今年の5月に新宿区立戸塚第三小学校の高橋彩夏栄養士から電話をいただいた。
4月に同校に栄養士として赴任したそうで、江戸東京野菜を使った食育教育をやってみたいと考えているというもの、新任の栄養士さんが江戸東京野菜に注目していただくことは、ありがたいことで、新宿区での取り組みについて、当ブログに掲載してあるアドレスで、ご案内をした。
新宿では、内藤とうがらしの大久保小学校、内藤カボチャの西新宿小学校、鳴子ウリの柏木小学校など、特色ある事例を紹介しておいた。
高橋栄養士からは、何度か相談のメールをいただいていたが、
4年生の担任の先生や、校長先生とも相談をされたようで、東京都の伝統野菜についての歴史的背景や現在の生産状況などについて話してもらいたいと云うことになった。
当日、伺って校長先生にお会いしたら何と、昨年、落合第三小学校でお世話になった服部みどり校長で
今年から同校に転勤になったそうで、同校の資料をいただいた。
午後一番の授業だったが、教えるクラスの生徒たちと給食をとってくださいというお気遣いをいただいた。
献立に使用した食材には東京の八王子、三鷹、練馬、江戸川等で生産した、こまつな、にんじん、だいこん、ねぎ、はくさい、きゃべつなどとが利用されていた。
このクラス、食べる速さは違っても全員完食で、積極的にお代わりもしていた。
生徒たちは気安く話しかけてくれて、授業前に、生徒たちの情報収集が行えた。
話は「新宿のむかし野菜」で、現在復活している、内藤とうがらし、内藤カボチャ、早稲田ミョウガ、鳴子ウリについて、その物語などを伝えた。
みんな反応良く、元気よくこちらの質問にも答えてくれて、
戸塚第三小学校へ伺うのにアクセスについて、
ネットで調べてみたら、下落合駅下車だから西武新宿線一本で行けることが分かった。
神田川が柏木小学校の方から流れてきて、大きく曲がって高田馬場の方へ流れているあたりだった。
学校までの道のりは分かりずらく、区画整理など行われないうちに住宅ができたようで、農道の脇に住宅ができたようなところだ。
校長室の壁に貼ってある地図を見ていたら、服部校長が、書棚から濱田煕の「記憶画 戸山ケ原」
を見せていただいた。
上の画像をクリックすると地図。
その地図を描いたのが「濱田煕」で昭和10年から16年頃の記憶を元に、一軒一軒描かれていて、驚いたのは、同校のあたりで、神田川が大きくうねっている。
かつては、川のほとりに染物工場がたくさんあって、神田川に染物を長く流して、染物を水洗いしていたという。
現在は、その神田川跡にマンションが建っていた。
「ブラタモリ」ではないがこのあたりを歩いてみたくなった。