2016年11月29日

江戸東京野菜の故郷を、応募いただいた方々とバスでめぐって収穫体験。


収穫の秋を体験する「江戸東京野菜めぐり」に今年も大勢の皆さんが申し込んでいただいた。

この企画、東京都農住都市支援センターが主催しているもので、2010年に国分寺・三鷹コースで始まったが、2011年からは、現在のコースになり、毎年実施していて、好評をいただいている。

前日から、雨天の予定で、集合時にも、雨は降り続いていたが、応募いただいた、皆さんは、お一人ドタキャンだった以外、皆さんお越しになった。





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皆さんには9時半、東京メトロ銀座線「京橋」下車で、京橋大根河岸青物市場跡に集合いただいた。

生憎の雨と云うことで、高速道路の下にお集まりいただき、東京都農住都市支援センターの矢島清専務の挨拶で始まった。

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今回も、京橋から江戸川地区の野菜産地にバスで遡るコース。
行程の中では、亀戸大根や小松菜の収穫が予定されている。





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事務局が伝達事項を伝えた後、マイクが渡されたが、今年は碑のある緑地が工事中で碑の前で説明することができなかったことから、高速道路下で京橋大根河岸の歴史や、東京の農家が舟運だけでなく、荷馬車で運んできたルートなどについても紹介した。

毎年、京橋大根河岸青物市場のお話をしていただいている、東京シティー青果石川勲会長がいらっしゃらないのが寂しい。

実は、11月15日、帝国ホテルでお別れの会が執り行われた。
石川会長は、1昨年念願だった「京橋大根河岸生誕三百五十年」の記念イベントを主催しお招きいただいたが、毎年、京橋でお話をしていただいた後、バスで亀戸の香取神社までご一緒していただいている。

石川会長は楽しみにしていただいていて、今年はやらないのかと、電話を戴くこともあった。
会長とは、2009年の京橋大根河岸青物市場跡碑 建設50周年のイベントに招かれたことに始まるが、

大変お世話になった方で、改めてご冥福をお祈り申し上げます。






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バスは、日本橋から人形町、そして清洲橋を渡って、小名木川に架かる「萬年橋」で下車したところは、深川船番所跡、そして隅田川へ注ぐ、小名木川の景観を望む。

雨も小降りとなり、芭蕉の像のそばに萩が咲いていた。

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深川船番所跡は、小名木川を航行する船荷を取り締まるために「川船番所」が置かれていた。
「入り鉄砲に、出女」と云われ、鉄砲など武器が入るのと、大名の奥方が江戸から逃げないようチェックするのが役目。

この番所は明暦の大火で焼失し、後の江戸市街地の整備拡大に伴い、寛文元年に、これから行く中川口に移され、現在は資料館がある。




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中川口は、小名木川と中川が交差するところ、一昨年「中川そらまめ祭」から招かれたことがあった。

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その時に、話を聞いてくれた、地元大島の三輪さおりさんが、江戸東京野菜に興味を持ち、江戸東京野菜コンシェルジュの試験を受けていただいたし、今回のバスにも応募してくれていた。

そこで、ソラマメ祭の話をしてもらった。





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亀戸香取神社には、農業説明板の「亀戸大根」が建っている。

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今年で1350年祭と云うから、東京でも古い神社の一つ。
1350年を記念して、境内に勝石を建立し、故事に基づいて、太刀一振りを冠した。





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香取邦彦宮司のご配慮で、亀戸物語1、香取神社の絵本を全員にいただいた。
この絵本、亀戸文化センターが作成したものに、ページを追加したとかで、ハードカバーの立派なもの。

社務所でお食事は、
地元発祥の亀戸大根を食べさせる升本のお弁当。
亀戸大根の葉の佃煮は甘く煮てあり、後を引く味。
亀戸ダイコンについても、紹介している。

毎年、石川会長がみかんを差し入れていただいているが、
今回は、東京シティー青果の、渡瀬智彦課長代理(営業推進部 企画チーム )と、
田口紘太郎さん(野菜第3部 第2課)が参加され、差し入れていただき、一人3個、弁当の後にいただいた。

ありがとうございました。


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皆さん楽しみにしていた、収穫体験。
亀戸ダイコンは、江戸川区鹿骨で亀戸大根を生産している中代正啓さんが出迎えてくれた。

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一度にビニールハウスに入れないので、3班に分けて、一人3本の収穫体験。
伝統小松菜は、仲代さんから手渡された。

皆さんどのようにして食べたらよいかの質問が出たが、簡単なところは、葉も根も塩もみにするのが美味しいが、当日のように寒い日には、鍋料理にしてもおいしいとご紹介をした。




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江戸川沿いにハウスのある篠崎の小島啓達さんの小松菜の収穫体験。
小島さんの農業に対する熱い思いを皆さん聞いてから収穫に・・・

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小松菜を収穫したが、鮮度の良い分、葉に張りがあり、お料理が楽しみだ。





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バスを降りたり、乗ったりの連続だから、無理しないように、お疲れの方はバスでお休みなさいと云ったが、皆さん就いてきてくれた。

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最後は「小松菜ゆかりの里」や、「小松菜産土神」の碑がある香取神社。
小雨が降り始めていたが、皆さん小松菜の産土様を参っていただいた。

今回も、皆さん楽しんでいただいたようで、アンケートも主催者に対する感謝の言葉で綴られていた。

皆さんありがとうございました。



posted by 大竹道茂 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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