2016年12月01日

第2回 鎌倉大根収穫祭に先立ち、〜栽培と普及の取り組み〜を講演した。


第2回 鎌倉大根収穫祭は、3部構成になっていて、初めに大根料理の店「福来鳥」にて<鎌倉大根を知ろう>として、依頼された〜栽培と普及の取り組み〜、その後、鎌倉大根の試食。

14時からは<佐助稲荷神社>に会場を移し、鎌倉大根奉納式、引き続き 第1回鎌倉大根品評会、

そして、16時からは、懇親会が予定されていた。

開催にあたり、第2回 鎌倉大根収穫祭実行委員会が結成されて、さとうえださんをはじめ、鎌倉だいこん未来研究クラブの、大場多美子さん、井出朋子さん、大田健太郎さん、鷲崎あづささん達が、準備を進めてきた。




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当日は、神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所の原康明研究課長がお見えになった。
原課長は、白首で美味しい「湘白」を作り出した方で、伝説の大根についても、ご理解をいただいている。

また、先日もテレビで紹介された、鎌倉大根の葉を練り込んだ「鎌倉大根ベジラーメン」を作り出した田中玄さんも紹介された。

11時から、「伝説の鎌倉大根〜栽培と普及の取り組み〜」について1時間ほど依頼されていた。

これまでは、江戸東京野菜の普及ノウハウからアドバイスをしてきたが、今回は「地域力創造アドバイザー」(総務省) としての、視点からもお話を申し上げた。




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源頼朝が「かくれ里の稲荷」としてお社を建立したという佐助稲荷神社に、伝わる故事を紹介した。

実朝が、鶴岡八幡宮の大イチョウの下で暗殺されて久しい寛元年間、由比ガ浜で狐を助ける。
その晩、狐が枕元に現れ、魚売りをやめて、佐助谷で大根を作れというお告げ。

由比ガ浜には、昔からハマダイコンが自生している。



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故事によると、その年の冬に鎌倉中に疫病が流行した。

佐助谷で、大根を栽培している、源十郎の大根を食べて、病が癒える。
なぜ、源十郎の大根を食べて病が癒えたか。

当時、鎌倉で栽培されていた野菜の大根とは異なり、ハマダイコンは、毒消しの辛み成分イソチオシアネートが多く含まれているから、病が癒えたと考えられる点も、妙に符合する。

栽培を鎌倉の農家に依頼したことは、作物の安全安心には重要なことで、農家はトレーサビティー、いわゆる栽培履歴を明らかにしなければならないからで、鎌倉大根の普及には農家にかかわっていただく必要がある。

山森さんが鎌倉市農協連即売所で販売してくれたところから、鎌倉野菜に位置付けられた。




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玄さんがベジラーメンの普及のために、原課長から野菜情報を得ていた。

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先日テレビ東京で放送された「鎌倉大根ベジラーメン」収録の様子を鷲崎さんが写真に撮っていた。




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今年7月の勉強会で新たな出会いがあった。
田中玄さんと井出朋子さんで、鎌倉在住でアグリビジネスコーディネーターの井出さんは、出雲オロチ大根の話を聞いて驚いたという。

井出さんは、出雲ご出身だったが、オロチ大根を知らなかったからだ。
早速、故郷に連絡して、先進地の資料を取り寄せてくれた。

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レシピ集ができていた。
講演では、井出さんから頂いた資料を先進事例として紹介した。





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「食の縁結び市場 山太」代表・森山太史さん

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島根県にある おろち大根の畑の中では最大の面積を誇る。
主に生産に関わるのはお父さん。





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日本料理 おかや 主人 岡正次さん

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おろち大根の特徴を知り尽くした料理人と言われていて、森山さんにおろち大根の栽培を提案したのも岡さんで、出雲おろち大根を食す会を開催している。

岡さんからのメールには
「いつか、出雲と鎌倉 ハマダイコンコラボができないかと妄想しています。」とあった。
岡さん、資料をありがとうございました。




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同会の山口勉さんが、無農薬で栽培した野菜を店の前の通りで販売していた。

安くて新鮮だから、昼過ぎには、完売だった。

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大田さんと秡川圭介さんは、佐助稲荷神社に奉納する準備に鎌倉大根を選んでいた。



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当日、鎌倉市農協連即売所では、山森さんの販売日で、売ってくれていた。
井出さんが、ポップを急きょ作っておいてくれた。

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新聞を見て買いに来てくれた方もいたようだが、お陰様で、当日も完売だったとか。

追伸
佐助稲荷神社での品評会はここから。

posted by 大竹道茂 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の鎌倉大根
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