この季節、江戸東京野菜コンシェルジュ協会では、冬の江戸東京野菜のセット販売を実施していましたが、
生産者が多数にわたり、集荷に伴う郵送費がかかることから、セットが高額になっていた。
また、協会の体制もあり、手間がかかりすぎ見直しが求められていた。
セット販売の魅力や要望はあるものの、発送に代わり、ご要望の多い収穫体験つきの新しい企画を用意した。
今回は、練馬区平和台の渡戸秀行さん(ファーム渡戸) の協力により、練馬大根、亀戸大根、品川カブ、馬込三寸ニンジン、伝統小松菜、シントリ菜を栽培してもらっていた。
希望者に畑に来てもらい、江戸東京野菜の収穫を楽しみ、山分けしてたっぷりとお持ち帰りいただこうと云うもの。
固定種は、揃いが悪いことから、流通に乗らずに栽培されなくなった野菜で、大きいの、小さいのいろいろだが、それらすべてを山分けすると云う企画。
12月11日(日)10時から雨天決行、参加費3500円で、25名を、募集したが、すぐ満席になった。
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募集では、「電車などでご来場の方は、お荷物がかなり多くなる予定ですので、キャリーカートなどをご持参ください。」と案内していたことから、ご旅行に行く感じ。
収穫体験は、上原恭子理事の司会進行で始まり、私から渡戸さんを紹介したが、今年の5月には、馬込半白キュウリのプランター栽培の指導もお願いしている。
まずは、亀戸ダイコンの収穫から始まった。
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渡戸さんから、亀戸ダイコンについて、収穫の仕方などの説明を受けた後、全員が収穫の体制に入った。
1人3本の収穫体験だが、収穫したものは1カ所に集めで、松嶋あおい理事の指示で、無作為に山分けしていった。
品川カブの収穫。
江戸東京野菜の収穫が初めての方もいて、品川カブを引き抜いて、「これ、大根じゃないの!!」
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品川カブは、大根より生育が早いから、立派なもの。
伝統小松菜の後関晩生種は、交配種の小松菜の市場出荷規格より、大きくなっていた。
しかし、農家では昔から大きくなったものは漬物などにして食べていた。
これが美味しい。
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茎が折れやすいので、優しく扱ってくださいと渡戸さん。
収穫されたボリュームのある伝統小松菜に、料理研究家の皆さんは、どんな料理にしようかと、楽しみにしているようでもあった。
シントリ菜の収穫。
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沢山収穫されたが、柔らかく優しく扱ってと云うので、手渡しとなった。
こうなると、皆さん、作業自体を楽しんでいた。
少し離れた畑に、馬込三寸ニンジンがあると云うので、そちらに移動。
馬込三寸ニンジンは10センチ足らずのニンジンで、甘いことから、江戸東京野菜の中でも人気のニンジン。
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播種の時期が遅れたのか、小ぶりだったが、「可愛い!!」の声。
練馬大根の収穫。
渡戸さんは、日本農林社の練馬大長尻大根(固定種) を栽培。
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皆さん、形の良いものを収穫したが、どうしても抜けないとゆすってしまう。
案の定、折ってしまった方もいた。
練馬区では、練馬大根育成事業と練馬大根伝来種保存事業の2つの事業を行っている。
伝来種は、練馬区田柄の橋本登さんが先代の又市さんから受け継いできた種を、渡戸章さんと白石好孝さん、五十嵐透さんが、練馬区から依頼されて毎年継続採種しているもの。
練馬大根育成事業は、タキイ交配の「干し理想」を練馬大根と云っているもの。
この大根、練馬型干しタクアン専用種、と云うもので練馬大根ではないが、練馬区では練馬大根としている。如何なものか。
収穫が終わったところで、
山分けされた野菜を前に記念撮影。
皆さん満足されたようだった。
収穫されたものを、一人一人に分配されたが、段ボールを持ってきたのは正解。
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皆さん色々だったが、大きめのスーツケースを持ってきた方もいた。
葉が大きいので入りきれない。
美味しい葉も大切に切り分けて・・・・、ナイフは必要アイテムだった。
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山分けした野菜を洗って写真に撮ろうと、協会の納所二郎理事長と松嶋理事が、小平でたしろゆきこのオレンジキッチンを主宰する田代由紀子さん(江戸東京野菜コンシェルジュ・写真右)のお宅に寄って撮らせていただいた。
皆さんには上原さん(クッキングインストラクター) のレシピが配られた。
協会の、佐々木昭理事も来ていたが、撮影をされていたので写真には写っていなかった。
佐々木理事ご苦労様でした。