賑やかな年越しになるようだ。
数日前、創業明治18年、浅草葱善が浅草の食文化をお届けしますと、年越しのセットを販売している。
これまで、千住ネギと云うと、交配種のブランドネギが普及していたが、昔の味が懐かしいからと、江戸東京野菜コンシェルジュを中心に、固定種を探し求める方々が大勢いた。
それが1昨年から、足立区内で栽培が始まった。
1つは、足立区農業委員会(荒堀安行会長)が、足立区内の小学校で栽培を復活したのと、
もう1つが、浅草葱善が足立区興野の内田宏之さんのお宅で栽培を始めたことで、これらは、当ブログで紹介している。
自社農園と葱善が栽培指導した契約農家で栽培している。
東京では内田さんのお宅が契約農家だ。
大量生産向けに品種改良された種ではなく、江戸時代より受け継がれた純粋な葱種を使っているので葱本来の味がします。これれが固定種だ。
良い苗と悪い苗を無秩序に植え付けるのでなく、苗の段階から良い苗だけを厳選して栽培しているので美味しいです。
葱の苗を1つの穴に2〜3本植え付けずに、1つの穴に1本植えていますのでその分、土から栄養分を多く吸収するので美味しいです。
大量生産できないので数が少なく通常は業務用販売のみです。
創業明治18年私たち葱善は葱本来の味を守り続けています。とあった。
固定種だからこれができるのだ。
ちょいと美味しい話
根っこを切り一皮むいてから、まな板の上にのせて、げんこつで葉っぱの下の白い部分から根元にかけてトントンと叩いてください。より一層味が深まります。
三代目浅草葱善の命日を四代目浅草葱善が江戸千住葱の日と決めました。
毎年2月13日、浅草神社にてお得意様を初めとする江戸千住葱に関わる全ての人の五穀豊穣商売繁盛を祈願し、江戸千住葱を奉納いたしております。
今年は、新嘗祭に明治神宮にも奉納している。
東京のキャベツ栽培の第一人者、練馬の井之口喜實夫さんには、早稲田ミョウガの発見から栽培へと、関わっていただき、新宿区教育委員会も注目するようになり、
今年の春にはミョウガタケが、そして秋にはミョウガの子が、学校給食に使われ、歴史と文化、さらに食育にと「早稲田ミョウガ」を普及していただいている。
これまで、井之口さんは、早稲田ミョウガ以外に、伝統小松菜をはじめ、馬込半白キュウリ、雑司ヶ谷なす、内藤とうがらし、亀戸大根と、どれもが一級品を生産されるから、押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんや、東京野菜STYLEの阿部千由紀さんが、来ているようだ。
上の画像をクリックする
今年は、お願いして千住ネギを栽培してもらった。
この千住ネギ、浅草「葱善」の田中庸浩社長を紹介したので、同社に伝わる固定種の苗を分けてもらい、栽培したものだが、土寄せもしっかりと行っているから、良いネギができた。
昭島市の伝統野菜「拝島ネギ」は、保存会が出来たことで、生産者も本気になって栽培しているようだ。
先日、拝島ネギを昔から栽培している、臼井進さんが持ってきてくれた。
太くていいネギで、特に柔らかい葉は、葉先までよく管理されたものだった。
上の画像をクリックする
今年、いろいろとお世話になったので、昭島市の永澤貞雄市民部長、青木芳勝農業委員会事務局長、増田英男係長にご挨拶に伺ったが、「拝島ねぎみそ」をいただいた。
日本の伝統食を考える会が主催した「伝統食列車25号」は盛会の中で、各種のイベントが行われて、当ブログでも紹介した。
最終日は、依頼されていた、「江戸の食の ”柱” は江戸生まれの野菜」を話したが
その話を聞いていただいた、新潟県中魚沼郡津南町の高波敏日子さんから手打ちそばを送っていただいた。
お手紙には
「雪深い(信濃川を下っても上ってきても一番) 津南の里の百姓が打つそばです
打つ技術はまだまだですが、無農薬無化学肥料で作る畑から、石臼挽まで、素材のそば粉には自負があります。日本一のコシヒカリを産んだ風土と私の思いが 作るそばはうまいですよ〜!
◎布のり山ごっぼ(オヤマボクチ)のそば
津南の伝統的なそばです
のどごし、歯ごたえ抜群で、日持ち良く、冷凍しても味が落ちない・・・そんなそばです!。
湯で時間、1分30秒ぐらい。
◎十割そば
そば粉と水だけで仕上げるそば
腕というよりは そば粉の良さでしょう!
湯で時間は、1分以内で
良い年越しができそうだ。皆さんありがとうございました。