2017年01月21日

小江戸・栃木市モニターツアーに参加して「とちぎ江戸料理」を楽しんだ。


前日の天気予報では、14日の午後からは雪になるというので心配していたが、天気は良かった。
8時半に、工学院大学前に集合と云うことで、8時前には新宿に着いた。

JR新宿駅西口から都庁に向かう道路沿いには、各社のツアーバスが停まっていて、道路には参加者が集まって来ていた。




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工学院大学前にPICO TOURのバスが止まっているが、若いお嬢さん方が大勢たむろしていて、今回のツアーは若い参加者が多いナーと、思っていた。

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しばらくして分かったが、工学院大学が大学入試センターの試験会場になっていたようで、受験生たちが校内に消えると、バスの前に残ったのは、歳相応の皆さんだった。





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昨年の10月に、料理研究家の冬木れい先生からいただいたパンフレットには、「小江戸」「江戸の風情を残す栃木市」「江戸期から伝わった料理の数々」そして「季節限定の寒晒しそば」「柚餅子作り」等、魅力的なフレーズや企画が並んでいて、行ってみたくなった。





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江戸の昔には、いたるところに湧水が渦を巻いていたという巴波川(うずまがわ)での遊覧。

巴波川に沿って、塚田家(現在は歴史伝説館) は、いくつもの白壁土蔵と黒塀が連なる景観は栃木を象徴するという。

江戸末期創業の木材回漕問屋で、江戸は深川の木場まで木材を運んでいたという。

船頭さんの名前はお聞きしなかったが、お話によると
「江戸時代初期に始まった江戸との舟運は、巴波川を下って、藤岡あたりで渡良瀬川に出て、更に栗橋あたりで利根川に入り、関宿からは利根川から分かれて江戸川を下り、そして新川(現船堀川)から、小名木川を通って、江戸城下へ」と・・・・・。

舟運は、牛馬による運搬より一度に多くの物資を運ぶことが出来たことから、舟運が栃木の発展を支えていたと云える。

木材は筏に組んで流したのだろうが、船頭さんが見せてくれた写真によると、年貢米はもちろんのこと、薪炭、麦、麻、木綿、たばこ、石灰、瓦なとの物資は巴波川上流では都賀船・部賀船、藤岡あたり渡良瀬川に出ると帆を張った大型の船、高瀬船に積み替えたようだ。

栃木河岸船頭唄を唄ってくれた。
栃木河岸から都賀船て・・・(納所氏収録)


天正8年(1590)家康は、江戸に入ると洪水や灌漑などの治水事業として、河川の付け替えを行い、利根川は東(東遷)へ、荒川は西(西遷)へと流れを変える工事を行い、
これにより利根川は銚子に流れを変えた。

それまで、東北からの物資は、親潮と黒潮がぶつかり潮流の激しい房総半島を回って江戸へ入っていたが、その後は安全な内陸へ、銚子から利根川を関宿まで遡って、関宿から江戸川を醤油の野田、みりんの流山と下って江戸に物資を運んでいた。

江戸から栃木には、日光御用荷物、塩、鮮魚、蝋、油、黒砂糖などを運んできたという。
栃木と江戸の往復には10日以上はかかったようだ。

今回、栃木と江戸の物資や文化の交流を知り、改めて「とちぎの江戸料理」が生まれた背景が理解できた。
最初に、遊覧船に乗ったのには、そんな意味があったのだ。





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観光ボランティアの案内で、蔵の街を歩いた。

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横山家(現在は郷土館)(左上)
横田家は両サイドに蔵があるが、
右半分か麻問屋、左半分が銀行を営む豪商。
店の前には「河岸」が出来ていた。

とちぎ蔵の街美術館
200年前に建てられた、土蔵3棟は1軒の家で
現在は改修して美術館として活用されている。





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いづるやで、大塚晴夫さんの話を聞きながら
「季節限定の寒晒しそば」と「江戸料理」を楽しんだ。

このことは、江戸そばりえ協会のほしひかる理事長も
ほしひかる蕎麦談議に「出流山の《寒晒蕎麦》」を書いている。





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「柚餅子作り体験会」では、皆さん真剣。
お土産にそば粉をいただいたので、
早速、蕎麦がきにしていただいた。






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小江戸とちぎに「とちぎ江戸料理」あり

バスの車内では、参加の奥さん方から、
「楽しかった! また別のお店にも行ってみたい」
との声が聴かれていた。

私にとっても参考になるツアーだった。
冬木先生ありがとうございました。



posted by 大竹道茂 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 全国の仲間の話
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