江戸東京野菜コンシェルジュで、高円寺北地区の「庚申通り商店街」にある居酒屋「うおこう」の女将・松井つるみさんが、立川流の若手の落語家立川吉笑さんを前座の頃から目をかけていて、第1回から同店の2階を使って落語会を開催している。
当ブログでは、第2回から掲載していますが、自作の新作落語を得意としていて成長著しい。
昨年、「現在落語論」を執筆してから、メディアへの出番も多くなり、
前座から二つ目になった頃は、松井女将に食べさせてもらっていたなどと云って「東京のお母さん」と持ち上げていたが、最近は独演会も実施しているので、もう「うおこうレベルじゃないんですヨ!」と”笑い”をとった。
1席目は、自作の新作落語「一人相撲」だが、枕に最近、内閣官房の仕事で「国際感染症・・・」をテーマにした仕事をしていて、皆さんの税金をいただいていると、次々に笑いを取る。
第2回から、「江戸落語を聴いて、江戸東京野菜を食べよう」をテーマに落語会を開催してくれている。
今回も、吉笑さんの落語の合間に江戸東京野菜について話をさせてもらった。
江戸東京野菜についての前段で、江戸は、下総国と武蔵国の一部に江戸と云う都市が生まれ、大政奉還後三多摩地区はかつて神奈川県であったことも・・・・。
そこで栽培されているものを江戸東京野菜と云う。
まずは、伝統小松菜を取り出して、吉宗が名付けた小松菜の物語をひとくさり。
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今回は、立川の清水理作さんが栽培している、伝統小松菜の後関晩生種、城南小松菜の大平種と渡辺種を取り寄せ、市販されている小松菜との違いを説明した。
松井女将が、3種の伝統小松菜と馬込三寸ニンジンを茹でて食べ比べをしてくれた。
また。国分寺市の小坂良夫さんの、谷中ショウガのシロップと豊島酒造の酒粕で、甘酒の試食も行われた。
小松菜以外には、清水丈雄さんの亀戸大根と金町コカブ。
須崎雅義さんの東京ウド、浅草葱善の千住ネギ、井之口喜實夫さんの早稲田ミョウガダケ、
渡戸章さんの練馬大根の干しダイコンチップ、小坂良夫さんの谷中ショウガシロップ、
渡戸秀行さんの馬込三寸ニンジンを一つひとつ紹介した。
吉笑さんの2席目の枕は、昨年10月から始まったテレビの音楽情報番組で、MCをしていると云うが、予算がない番組で早朝4時から始まると云うから、番組の裏話が面白い。それにしても結構売れっ子だ。
最近は、お金の不自由がなくなったから10数キロも太ったとか…
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自作の新作落語は、「くじ悲喜」を熱演した。
毎回、落語が終わった後に、懇親会を設けて、そこで吉笑さんを囲んで江戸東京野菜を食べるというもの。
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吉笑さんは、部屋の片隅で袴をたたんでいた。
江戸東京野菜コンシェルジュの佐々木昭理事が来てくれたが、佐々木さんは古典の三遊亭円生や柳家小さんなどの、テープを保存しているマニアで、落語にも造詣が深い。
吉笑さんの隣は、松井女将の御学友の石黒正義さんで、家庭菜園で江戸東京野菜を栽培したいので種はどこでと云うので、野口のタネを紹介した。
商社にお勤めの井出和之さんは、吉笑さんのファンで毎年来ていて、吉笑さんの「現在落語論」のサイン本を持参していた。
吉笑さんの追っかけをしていると云っていたが、冗談(笑)!!、アートディレクターの田谷慶子さん(写真左)は、最前列で江戸東京野菜の話を聞いてくれたが、「小松菜の話が面白かった。」「青梗菜の掛け合わせとは知らなかつた!」
亀戸大根を気に入ってくれたし、早稲田ミョウガタケのミョウガの味も喜んでくれた。
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同店は居酒屋だが、御主人は鮮魚店をしていて、お料理にマグロのカマとお刺身が出てきた。
世田谷区の青果商「森田哲也」さんは高倉大根を漬けて、送ってくれた。
江戸東京野菜の料理が次々に出てきた。