2017年02月28日

三國清三シェフの「子どもたちに笑顔を! 復興支援プロジェクト」実施までの歩み。


「子どもたちに笑顔を! 復興支援プロジェクト」の全11回。
三國シェフの食育への熱い思いの経緯を、「ミクニの奇跡」(新潮文庫)の著者 松木直也氏(豆豆社社長) に伺った。

フランスのシェフ達がジヤック・ピュイゼ(フランス味覚研究所の創設者) の考えをもとに始めた、味覚の教育を日本に取り入れるきっかけになればと三國シェフは、1999年、NHK−TVの「課外授業ようこそ先輩」で母校の増毛町立舎熊小学校で後輩たちに、故郷の食材の素晴らしさを教えている。

たまたま、その番組を見ていたが、それが三國シェフとの初めての、出会いであったが、三國シェフの思いがビシビシ伝わってきたのを覚えている。




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このような三國シェフの思いを受けて2000年、学校給食が創業のヤヨイ食品(現・ヤヨイサンフーズ) と一般社団法人国際食文化交流協会が恊働して、三國シェフが指導する「KIDS−シェフ」を立ち上げ、スタートさせた。

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これは、小学校高学年を対象に、本物を味わう体験や、地元の食材をベースに自分たちでレシピを考え、実際に作り、地元の食文化の素晴らしさを学ぶという味覚の授業だ。





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2002年には気仙沼市が主催する「プチシェフ コンテスト in 気仙沼」が始まった。
この経緯は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に遡る、

神戸生まれの世界的なソムリエ木村克己氏の元に、気仙沼の叔父から、支援物資が船で神戸に送られてきたことに端を発する。

神戸が復興する中で、木村ソムリエは、何か恩返しができないかと日々考えていたが、親友の三國シェフに相談したことから、気仙沼の食材を使ったメニューや、料理を作る「プチシェフ コンテストin気仙沼」が2002年にスタートした。
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三國シェフが審査委員長になり、ここで「KIDS−シェフ」のノウハウが生かされた。

気仙沼市は2003年3月18日 全国に先駆けてスローフード宣言都市を議決した。
この活動に奔走したのは木村克己氏だった。
また、気仙沼の名産、ホヤが三國シェフの好物ということもあって、「みなと気仙沼大使、ホヤ大使」となって、同市とは強い絆が生まれた。

2003年4月から雑誌「ソトコト」が「三國シェフの食育講座」で、「味覚」や「五感と食」について連載していたが、

三國シェフからの提案で、食べ物の旬について勉強しようということで、12回からは食べ物がどこで栽培されているのか、旬の野菜を追いかけて東京の農産物等を取り上げようということになった。





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そこで「旬の味はホンモノ・・・東京編」が企画され、2004年3月から、1年間の連載が始まった。
三國シェフが生産者を訪ね、旬の野菜等を収穫し、それを持って厨房に戻り料理すると云う頁。
ソトコトの編集サイドの依頼に、JA東京中央会では生産者たちを紹介したことで、東京とのご縁ができた。上の画像をクリックする

2005年には食育基本法が施行されたことで、これまで地道に取り組んできた三國シェフの活動に光が当たり始めた。





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2009年4月、ソトコトの企画で、新宿御苑でトークショーが行われたが、そのことは日本農業新聞にも書いている。

その時、控室で同年9月、ミクニマルノウチの開店にあたり東京の地産地消を進めるために東京の食材について調達方法などの相談を受け、アドバイスをしている。




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2010年、都市大学付属小学校では食育プロジェクトチームが結成され、食育授業の実施に向けての計画が進んでいたが、講師を三國シェフに要請した。

2011年4月、三國シェフは食育活動の集大成ともいうべき、月に一度、4年生の1年にわたるミクニ・レツスンがスタートした。
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2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生し、プチシェフ コンテストin気仙沼は、第10回の記念の年だったが、コンテストは延期となった。

今、東北の子供たちを笑顔にさせるには、何が必要なのか、三國シェフの命を受けて、豆豆社の松木直也氏が気仙沼に飛び、希望などを聞き、三國シェフにお願いするなら「お料理を食べたい!」と云うことになったと云う。

三國シェフは、「子どもたちを元気にしよう」と日本フランス料理技術組合と、丁度、東急グループの五島育英会、都市大学付属小学校で、ミクニ・レツスンが始まったことから、東急電鉄営業本部に協力を要請し、快諾を得て「子どもたちに笑顔を! 復興支援プロジェクト」が実現することになった。




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2011年 6月6日 三國シェフは以前プチシェフ コンテストや食育の授業で何度か訪れた階上小学校で「第1回 子どもたちに笑顔を! 復興支援プロジェクト」をスタートさせた。




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江戸東京・伝統野菜研究会としては、第4回 気仙沼市立唐桑小学校から、スタッフに加えていただいている。

「子どもたちに笑顔を! 復興支援プロジェクト」は、2011年6月から2017年2月までの7年間で11回、延べ16校 トータル4790食に及んだ。

 
これまでの「笑顔プロジェクト」
1回 2011.6  宮城県・気仙沼市立階上小学校
2回 2011.11  宮城県の女川町立女川第一、第二、第四小学校   
3回 2012.3  福島県のいわき市立磐崎小学校

4回 2012.10 宮城県の気仙沼市立唐桑小学校
5回 2013.3 宮城県の仙台市立東宮城野小学校、仙台市立荒浜小学校
6回 2013.10 岩手県の陸前高田市立小友小学校
7回 2014.3  宮城県の仙台市立中野小学校、仙台市立中野栄小学校
8回 2015.2 福島県の南相馬市立高平小学校
9回 2015.10宮城県の南三陸町立伊里前小学校・南三陸町立名足小学校

10回 2016.3  宮城県の山元町立坂元小学校
11回 2017.2  宮城県気仙沼市立階上小学校



posted by 大竹道茂 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 三國シェフと江戸東京野菜
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