すきや連の例会が、福井であると云うので参加した。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会の上原恭子理事から、福井に行ったら「日本匠の畑」を主宰する松尾正則さんを訪ねるといいとアドバイスをくれた。
上原さんの話を聞くと、江戸東京野菜にも注目してくれていて、福井の伝統野菜を教えてもらえるとのこと。
ホテルで、お店の場所までの地図を描いてもらったが遠くない。
1872年(明治5年)創業の老舗「八百五商店」、ホテルから電話をかけて出かけたので松尾専務は待っていてくれた
初めましてと名刺を差し出すと、「前にお会いしています。」との返事。失礼してしまった。
何でも、2014年3月に有楽町交通会館で開催された伝統野菜フェスタが行われたときに、江戸東京野菜の講演を聞いてくれたという。
帰宅後、その時のブログを見直したら、松尾専務と勝山水菜の写真を掲載していたし、上原さんもワークショップのリーダーをしていた。
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今日は、すきや連の例会がある料亭「開花亭」に納品してしまったとのことだったが、奥から福井の伝統野菜「杉箸のアカカンバ」の段ボールを出してきて見せてくれた。
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交通会館の時も、3月だったので勝山水菜を展示していた。季節のものなのだ。
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「ふくいの伝統野菜」の本を出してきて、説明してくれた。
勝山市の地域特産物。
勝山市の集落ごとに長年自家採種をして維持されてきた様々な形態から「日本在来菜種」など多様な漬け菜との交雑により生まれたものと考えられている。
水菜とあるが、他の菜類と比べてアクがなくみずみずしい事や、畝の間に水を流して栽培したからその名があり、我々が食べている「水菜」とは異なる。
冊子「ふくいの伝統野菜」は、1998年10月に福井新聞社から発行されたが、新聞で発売を知って購入していた。
奥から出してきてくれた段ボールの中には「山内カブラ」と「杉箸のアカカンバ」。
山内カブラは、まだ寒かったが、抽苔していた。
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上中町鳥羽の最南端にある山内集落で、細々と栽培されてきたのが山内カブラ。
春一番の抽苔した、花芽を積んで食べると云うもの。
もう一つが「杉箸のアカカンバ」、
敦賀市杉箸の周辺では、ダイコンやカブのことを一括してカンバと呼んでいるそうで、
昔から栽培されていた赤かぶを、アカカンバと呼ぶようになったと云う。
カブ玉は揃が悪く、最大でリンゴほどになり、表皮は深紅色。
これ以外にこの季節は、谷田部ネギがあるが全部すき焼き用に納品したという。
松尾専務の話を聞いて、今晩のすき焼きが楽しみになってきた。
松尾専務ありがとうございました。