江戸東京野菜コンシェルジュ協会では、2月末に恒例の農家見学会を実施した。
今回は、皆さんの希望から、東京うどの生産者須崎雅義さん(東京うど生産組合連合会会長) のお宅に伺った。
参加者のひとり野菜ソムリエ コミュニティTOKYO副代表の若林牧子さん(江戸東京野菜コンシェルジュ) は、同コミュニティTOKYOが、4月に開催されるアワード本選に出場することから、メンバーとして知っておきたいと参加された。
先日、「早稲田ミョウガタケLaunch会」に参加された若林さんから銀賞を受賞したとの報告を受けたが、その後、報告書が届いたので紹介する。
2017年4月15日(土)に東京の神保町にて第6回野菜ソムリエアワード最終選考(全国大会)が開催された。これは日本野菜ソムリエ協会が毎年、全国の野菜ソムリエ有資格者および各県のコミュニティ団体を対象にして、一年の活動を発表し、その中から栄えあるトップを選ぶというもの。各地区の選考会に選ばれた者が東京に集結するのだが、今回、会場のお膝元である野菜ソムリエコミュニティTOKYOが最終選考に進出、見事銀賞を受賞した。
飯田恵美子さん、山崎ゆりかさん。
コミュニティTOKYOでは、東京都産の野菜や果物を通じて、東京の農地の現状や、生産者の方の思いやご苦労を知ろうと産地見学をおこなったり、その魅力を都民に発信する活動を続けている。
プレゼンターを務めたのは、コミュニティTOKYOの役員であり、江戸東京野菜コンシェルジュの飯田恵美子さん、そして、入門編を受講した山崎ゆりかさんである。
今回のアワードのテーマに取り上げたのが、江戸東京野菜のひとつである「東京ウド」であった。昨年、小平のウド農家であるにごりや農園さんを訪ね、ウド室見学ツアーを実施した様子をスライドで示しながら、ウド室の神秘を会場のみなさんに紹介した。
何より一番のインパクトは、淡い白色の東京ウドの現物をお見せしたことであろう。
みなさんに披露した東京ウドは、立川の須崎農園さんが栽培したもの。ウド室内での作業は、腰をかがめながら、そして穂先が緑化しないよう細心の注意を払って栽培するのだが、プレゼンターのお二人は、このことを魅力的に伝えてくれた。
さらには、こうして会場内の照明の光でさえ緑化が進むことにも触れると、会場のみなさんは深く頷いたようだった。
コミュニティTOKYOはチーム力に優れており、今回、お二人が登壇するまでの過程には、何人ものメンバーが関わり、万全な体制が整っていた。
スピーチの最後には、会場内の仲間に協力を得て、日本の国旗とコミュニティ旗を高らかに掲げたことも、会場内を驚かせた一つのようだった。
コミュニティTOKYOは、東京の生産者のみなさんを応援し、東京育ちの野菜をまずは東京の生活者の方に伝えていくという使命を会場のみなさんに示した。2020年を見据えての活動も展開していきたい、そう思いを込めての5分間のスピーチが終わった。
東京都産の野菜、ひいては江戸東京野菜を知ってもらう良き機会となった。
皆さんおめでとうございます。
全国の野菜ソムリエの皆さんに、江戸東京野菜の「東京ウド」を紹介いただきありがとうございました。