2017年05月12日

鎌倉大根を使った染色工芸で渡邉公子先生が いにしえの爽やかな色を再現した。


鎌倉の大根料理店「福来鳥」のオーナーさとうえださんから電話をいただいた。

何でも、鎌倉市稲村が崎にお住いで、「NPO鎌倉広町の森 市民の会」の渡邉公子理事が、鎌倉大根を使って草木染をしたら素晴らしい色が出たと、興奮された声で電話をかけてきたもの。

渡邉先生は、鎌倉市の市民活動のリーダーとして長年活躍されてきた方で、鎌倉大根の復活普及に取り組んでいる「鎌倉だいこん未来研究クラブ」のイベントには第一回から出席されていて、必ず前向きなお話をされている。

渡邉先生は教育者で、定年後も高校の非常勤講師を務めるほか、三軌会工芸部会員としても活躍されてきた。

特に、草木染は、大学・短大の助手時代、日展評議員であった大坪重周氏に師事したことから、染色工芸をライフワークとされているという。






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福来鳥の菜園で切ってきた、鎌倉大根の茎や葉、花や莢などをはさみで細かく切って、煮込みました。

上の画像をタップする
渡邉先生は、第一回の収穫祭でもお話をされたが、昨年の夏開催した勉強会でも、「昔から由比ヶ浜に生育している鎌倉だいこんの若葉や柔らかい莢などを摘んできて、山菜感覚で食べてきた。それが健康法です。」と皆さんに紹介されたが、その時は、まだ草木染の話はされなかった。

昨年の収穫祭にもお見えになり、私の右隣にお座りになっている。






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えださんの話では、鎌倉大根の煮液に絹の繊維を付けて、乾かすと「いにしえの爽やかな色」が浮き上がり、ヨモギよりも爽やかな色合いに仕上がった。

上の画像をタップする
模様地の絹繊維には部分染を行ったが、趣がある作品になった。古来から鎌倉でも染色に使われていたのではとの想像は広がる。

渡邉先生によって、鎌倉の歴史文化とかかわる染色素材としても、広めていくだけの価値がある。
今後、紫外線による退色があるのか、ある場合は、その防ぎ方なども研究されるようだ。

渡邉先生は、NPO游風でも活躍されていて、間伐材を使って和食器を作っていて、これらの普及についても相談を受けた。

追録

この鎌倉大根、いわゆるハマダイコンについては、山形在来作物研究会会長の山形大学江頭宏昌教授にお会いした時の追伸で紹介しているが、山形では内陸に育っているので「野良大根」と呼ばれている。
調べてみるとそこは縄文の頃は海だったという。

鎌倉のハマダイコンについては今後研究を要するが、鎌倉時代以前から由比ガ浜に生えていたと考えると、稲瀬川河口付近では、1184年(元暦元年)に平家を討つために出陣した源範頼を頼朝が見送ったが、頼朝の足元には生えていたはずだ。

posted by 大竹道茂 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 鎌倉大根
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