2017年05月16日

5月14日(日)BS日テレ「MY STORY」で、三國清三シェフが人生を変えた言葉を語った。 


ソシエテミクニの岡本さんから、5月13日(土)TBS「人生最高レストラン」と、5月14日(日)BS日テレ「MY STORY」に三國清三シェフが出演すると案内をいただいた。

三國シェフは、東京の食材に注目し、江戸東京野菜についても地産地消として積極的に使っていただいていることから、当ブログでも「カテゴリ」 の、「三國シェフと江戸東京野菜」 に120数日分がまとめてある。

三國シェフの料理人人生は、松木直也著の「ミクニの奇跡」(新潮文庫)をはじめ、三國シェフの著書にあるが、

これまでTVなどで断片的に語ることはあったが、「MY STORY」として、生い立ちから語るというので、興味深くご覧になった方は多かったようだ。





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番組ではMCの中山秀征さんが、三國シェフの本音を引き出して、ご覧になった方々が「今後を生き抜くためのヒントを学びます。」 と企画通りの番組に仕上がった。

三國シェフのプロフィールは、
1954年北海道増毛町生まれ、1971年帝国ホテルで修業、1974年ジュネーブの日本大使館の料理長に推薦される、1985年四谷にオテルドウミクニを開店、1996年ボンラツクグレートシェフズ オブアジア賞受賞、1998年世界のトップシェフ60人に選ばれる。2015年レジオンドヌール勲章受章。

ターニングポイントで学んだ言葉から人生のストーリーを紹介していくという番組






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人生を変えた言葉
帝国ホテルの村上信夫総料理長の「お前に決めた」。


札幌グランドホテルの先輩が東京の帝国ホテルには村上というフレンチの神様がいると教えられて、17歳の時、帝国ホテルで働くようになるが、鍋洗いだけで正社員になれずに北海道に帰ろうと思っていた20歳の1974年、

村上総料理長会からジュネーブの日本大使館料理長に推薦された。
このいきさつは、上の画像をタップする。







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人生を変えた言葉
アラン・シャペルの「セ・パ・ラフィネ」


「ジラルデ」「トロワグロ「オーベルジュ・ドゥ・リィル」「ロアジス」と、3つ星レストランで腕を磨いたが、
最後は厨房のレオナルド・ダヴィンチと言われた、アラン・シャペルの下で、フランス料理を仕上げるつもりでいた。

3カ月目に入ったある日自信のサラダの盛り付けを見てアラン・シャペルは「セ・パ・ラフィネ」、「洗練されていない」「フランスの真似でしかない」という。

自分の料理に自信を持ち始めた頃、シャペルの言葉に、打ちのめされ、自問自答する中で、自分は日本人なんだということに気が付いた。
自分の進むべき道が分かり、大きく成長させてくれた言葉だ。

その後、日本流のフランス料理を目指すため、帰国して日本の味噌、米、醤油を使った料理を出すようになた。

メニューには載せないが、オテル・ドゥ・ミクニでは、開店当時から最初に食前酒やキッシュ(写真)を出すようにしている。
キッシュは付け出しとして、茶碗蒸をヒントに作り出した。

はじめ、三國の料理はフランス料理ではないと、料理評論家達からバッシングを受けた。





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三國君はフランス料理を日本で一般的な料理にした功労者だと云う、
服部幸應先生は、当時ただ一人の理解者だったとかで、

人生を変えた言葉
服部先生から「必要とされる人になってください」


三國シェフは「この言葉は一番大切にしている」という。

三國シェフの人柄を知る服部先生は「今贈る言葉」として
これまでのように「人の3歩先を行く」のではなく
2歩で留めなさい

味覚を磨く」は服部先生との共著







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2004年に東京の食材に注目し、地産地消として、2009年「ミクニ・マルノウチ」のオーブンに合わせて、東京の食材を使い始める。

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番組では、東京の黒毛和牛・秋川牛や江戸東京野菜の奥多摩わさびが紹介されたが、今では、フランスでもわさびが使われるようになってきている。

日本の、いや東京の食材でフレンチを表現する、これが神様アランシャペルの言葉への答え。








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時代が三國に追いついて、自分の信じる道が見えてきた。

2010年にフランス農事功労章オフシエを受章し、

フランス料理がユネスコ無形文化遺産へ登録されたことを祝して、2010年4月6日、ヴェルサイユ宮殿内の“戦場の回廊“で、600人が参加して開かれたガラ・ディナー。(写真をクリックする)

三國シェフは世界の料理人60の一人に選ばれ、前菜を任されたことから日本の出汁を生かした料理は絶賛を博した。

2016年にレジオン・ドヌール勲章を受章された。






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今、熱中しているものから学んだ言葉は「男気」だ。

北海道の後輩、脇屋友詞シェフが大太鼓をやっているのを見て、
カッコ良かったので、同じ先生に師事して始めた。

還暦のバーディーで、脇屋シェフ、坂井宏行シェフとの共演

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これからのストーリーは・・・

12歳までに、甘い、酸っぱい、しょつぱい、苦い、旨みを
子供たちに教える味覚の教育を2000年から行っているが、
子供たちの感性を豊かにしたい。
これは生涯続けていきたいと・・・・。



追録
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5月13日(土)TBS「人生最高レストラン」が
 23時30分〜放送された。

番組では、「世界のMIKUNIが認めた味」として紹介された。
気仙沼「世界一の焼き魚」
:「福よし」(宮城県気仙沼市魚町1-6-7)

赤坂「週3で通うアレ」
:「神戸ごはん田中屋」(東京都港区赤坂6-10-39 ソフトタウン赤坂)

京都「400年おいしいアレ」
:「瓢亭」(京都府京都市左京区南禅寺草川町35)



posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 三國シェフと江戸東京野菜
この記事へのコメント
私共は、ITを生業にしているベンチャー企業です。ひたむきにローコード開発で活路を見出してきました。様々な業界でDX化が叫ばれる中、フルサイクル・エンジニアを育てるために、現在、人材育成に力を入れています。その中の取り組みの一つとして、若手エンジニアたちと現代に生きる各界のスペシャリストのドキュメント番組や開発秘話を鑑賞して、
価値と情報の共有化を日々進めています。その題材を求めている中、こちらのblogにたどり着きました。そして、ここで知り得たBS日テレの「MY STORY」第三話で三國シェフを取り上げている放送回の映像を探しています。
早速、同局への問い合わせも含め、探し求めましたが、現在、再放送や配信もされていません。厚かましくも、三國先生の株式会社ソシエテミクニ様にも同録視聴のご協力をお伺いしましたが、株式会社ソシエテミクニ様に於いては、閉店後の次の準備で、事務所の荷物を倉庫へ収納して、映像の有無の確認が難しいとの回答を頂きました。
できることならば、次世代を担う本当の意味での「IT人材」育成の活動の一環として、三國先生の15歳で料理人を志し、帝国ホテル修業中に得たチャンスを見事に昇華させて、世界への「大航海」へと繋げた生きざまを、生い立ちから纏めた番組で、若い世代に見て頂きたいと念願しています。
同番組の録画映像をお持ちでしたらご協力・ご支援をお願いします。各界、分業化が当然となった現代、ものづくりへの情熱や、大切にすべきことを、一人でも多くの若者に伝えたいです。
Posted by 塚田光信 at 2023年01月10日 14:02
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