27年度第1回目の江戸東京野菜入門講座が新宿御苑インフォーメーションセンター2階のレクチャールームにおいて開催された。
新宿御苑は都心に残された貴重な緑として、ミシュラン・グリーンカード・ジャポンの、三つ星に選ばれたことから、外人観光客が多くなっている。
入門編は、13時から納所二郎理事長の挨拶で始まったが、今回は江戸東京野菜コンシェルジュ協会顧問の向笠千恵子先生と、資格試験の講師としてフードマイレージの指導などでお世話になっている中田哲也先生が、参観された。
講座は、江戸東京野菜とは!など基本的なことをお話してから、
会場が、新宿御苑と云うこともあり、新宿の伝統野菜として、内藤家の畑で栽培されていた内藤カボチャ、内藤トウガラシから入り、早稲田ミョウガの発見、鳴子ウリの歴史などについてお話した。
内藤家の屋敷にっいては、信州高遠藩藩主内藤家の17代当主内藤頼誼氏に伺った話を紹介したが
講座に先立ち、希望者には、新宿御苑の本荘暁子さんの案内で、かつて内藤家の屋敷跡の玉藻池周辺など苑内を散策いただいたが、向笠先生と中田先生も参加されていた。。
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写真左下の玉藻池あたりが屋敷跡だったそうだ。
広い芝生のあたりは、小作に出していて、この辺りで内藤トウガラシや内藤カボチャが栽培されていたかもしれない。
15時からは、食材としての江戸東京野菜について上原恭子理事の講座。
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今回食べていただくのは、八王子の伝統野菜・川口エンドウと、伊豆七島の伝統野菜・あしたばで、上原理事の料理がパワーポイントで紹介された。
協会理事で、多摩・八王子江戸東京野菜研究会代表の福島秀史代表が八王子の取り組み状況や栽培の現状を紹介した。
会場は、新宿御苑内のレストランゆりのきに席を移し、上原理事の指導で、試食と食べ比べを行った。
向笠顧問と中田講師も、参加いただいたが、今回は、東京シティー青果から、江戸東京野菜担当の佐藤秀樹課長と松尾勇二係長、高橋磨諭さんが受けられた。
【川口エンドウ】
食べ比べ
スジを取らずに茹でたもの
試食
川口エンドウのオカカあえ
鰹節をサラダ油で炒めて塩で調味し、茹でた川口エンドウと和えたもの。
川口エンドウ ポテトサラダ
皮ごと蒸したジャガイモをつぶして、たっぷりの茹でた川口エンドウ・ゆで卵・玉ネギ・グリーントマトピクルス・マヨネーズを混ぜたもの。
食べ比べ
ゆでた葉の部分と茎の部分
試食
アシタバとベーコンの炒めもの
葉と茎に分けてさっと茹でたアシタバを島トウガラシ・ベーコンとともにオリーブオイルで炒めたもの。
(八丈島の焼酎蔵元さんに教えてもらった食べ方です。)
アシタバチャーハン
ツナと生のまま刻んたアシタバを使ったチャーハン、味付けは海の精のハーブソルトとシ−ズニングソースで。(大島 季まま亭のアシタバピラフを参考にアレンジしたもの。)
食べ比べと試食のアシタバは八丈島産、復習用のアシタバは八丈島産と大島産のどちらかをお持ち帰りいただきました。
天候の影響で入荷が極端に少なかった中、築地の仲卸・政義青果の近藤義春社長(江戸東京野菜コンシェルジュ)が用意してくださいました。
近藤社長ありがとうございました。
先日、〜江戸東京野菜を食べよう〜 を、NHK首都圏放送センター「ひるまえほっと」のリポーター宮澤結花さんが取材してくれたことは、紹介したが、
レストランゆりのきの伊藤秀雄総料理長(写真左上) は、内藤とうがらしクレープを皆さんにサービスしていただいた。