2017年06月15日

多摩東京移管百周年を記念した清酒「東京銘醸倶楽部」が琥珀色になって出てきた。


使い勝手が悪いからと、家内がキッチンをリフォームすると云うので、食器棚から縁の下の収納スペースまで整理をしていたら、琥珀色に変色した日本酒が出てきた。

樽に入ったワインの場合、熟成の過程で目減りする分を、「天使の取り分」と呼ぶそうだが、ガラス瓶の中だからか、味の方は期待できない。
ボトルを揺らすと底に僅かにたまったオリが舞い上がった。

このボトル、清酒の「東京銘醸倶楽部」で、ラベルによると、多摩が東京に移管して100周年を迎えたことを記念した事業で、東京都酒造組合が都内14の酒蔵から、各吟醸しを一堂に集めて、これを均等に混和したものだとある。

各酒蔵の味わいが渾然一体となって、世にも稀なる妙酒になった。と云う。

製造は石川酒造が担当し、製造は93年10月となっているから25年前の日本酒だが、ラベルは色あせていない。

丁度、10月2日に、記念イベントとして行われたシンポジウムにパネラーとして、出たこともあり、記念に買い求めたと記憶している。

江戸東京野菜コンシェルジュの講座て、江戸東京の地域を説明するなかで、多摩地区はかつて神奈川県だったと話すと驚く方が多い。



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私は基本ビール党だから、そのうちに飲もうと思っていたが、いつまでたっても飲まないものだから家内がしまい込んでしまったようだ

上の画像をタップする

「限定記念ボトル1893年」と、多摩が東京に移管された年号が入り、
多摩21くらしの祭典「VOICE93」の文字も・・・

嘉泉(福生・田村酒造)、喜正(秋川・野崎酒造)、澤乃井(青梅・小澤酒造)、丸眞正宗(北区・小山酒造)、千代鶴(あきる野・中村酒造)、日出山(八王子・中島酒造)、粋悦(青梅・大多摩酒造)、月丸(八王子・西岡酒造)、吟雪(武蔵村山・渡辺酒造)、金婚(東村山・豊島屋酒造)、多満自慢(福生市・石川酒造)、桑乃都(八王子・小澤酒造)、国府鶴(府中・野口酒造)、鳳櫻(狛江・土屋酒造)

東京都酒造組合加盟の14の銘酒が記されている。

石川酒造の杜氏として当時の作業に加わっていた石澤大さんに伺うと、各酒蔵が一升瓶10本入った木箱で10ケースを石川酒造に持ち込み、それをタンクに流し込んだという。

そんな話を唎酒師の資格を持つ押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんに伝えると、そんなお酒があったとは「知らなかった、どんなラベルか早く見たい」と云っていた。

何でも93年の前年に、酒税法が変わって一級、二級等の酒級別制度が廃止され、吟醸、純米、純米大吟醸に変わったと云う。

かつては、富久浦(小平・鈴木酒造)、大綬(町田・川田酒造)、白春(八王子・白春酒造)、社会冠(八王子・西岡酒造)、宇寿桜(青梅・五十嵐酒造)と、東京にはたくさんの酒蔵があったが、記念ボトルを作った時点では、14社になっていた。

東京都酒造組合の玉木さんに伺うと、現在加盟しているのが、10社で、粋悦(青梅・大多摩酒造)、日出山(八王子・中島酒造)、吟雪(武蔵村山・渡辺酒造)は日本酒離れなどの影響で廃業し、月丸(西岡酒造)は、福井に移転したという。

こうなると余計に飲めなくなってしまった。

追録

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玉木さんの話では、
2015年に「東京銘醸倶楽部」が復活したと云う。
純米吟醸(吟醸)
720㎖(500㎖)、アルコールは16〜17度(15〜16)
カッコ内は93年もの


石川酒造の石澤さんに復活の経過を伺うと、
そもそもは、オリンピック・パラリンピックの東京開催か決まった2013年9月8日、

乾杯など、お祝いの席で使う東京の日本酒を造ろうと、各酒蔵が協議しオール東京のブランド「東京銘醸倶楽部」の復活となったものだと云う。

昔のようにただ混ぜることは今の時代できないと2014年から仕込み始めたもの。

ラベルの、水引で「人と人を結ぶ」5色は、五輪をイメージしているように見える。


posted by 大竹道茂 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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