2017年06月28日

江戸は文化文政の頃に描かれた「野菜尽絵合かるた」を見に銀座に出かけた。


全国の伝統野菜を販売しているウォーマーウォーマーの高橋一也さんから、メールをもらった。

銀座で「野菜絵合せかるた」の展示販売をしていて、出かけて見てきたという。

普段、目にしている伝統野菜が、実際に絵になっていると、
とてもうったえかけてくるものを感じます。とあった。

面白そうだと伝えたら、銀座で古美術、絵画、写真ほか美術品の売買をしている中松商店からさっそくパンフレットが送られてきた。

今回出品されているものの中にも、江戸東京野菜らしきものもあり資料的価値から、出かけても見た。



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兵庫県芦屋の「滴翠美術館」は、茶陶とカルタを中心にコレクションされていて、同じような野菜青物尽くし絵合わせカルタも収蔵されているという。

描かれた時代は江戸時代の文化文政(1804〜1830)の頃、と聞くが、表裏共に紙本、背面は金泥引き、絵面は金揉箔散し、四条派らしき上品な筆致である。

上の画像をタップする
店主の中松弘毅氏によれば、若干構図が異なる野菜の絵札が2枚あり、それをトランプの神経衰弱のようにして、めくり当てるという遊びのようで、50組のうちの半分50枚が市場に出たと云うことのようだ。

滴翠美術館の山口副館長は、「これらは深窓に育って世情にうとい子女たちの実物教育の代わりをはたしたものであろう。」と、書物に書いている。

同カルタの展示販売は7月1日まで(13時から18時まで) 実施している。
中松商店 中央区銀座1−9−8 奥野ビル313 
電話 03−3563−1735




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中松商店から送っていただいたパンフの地図を見て、
地下鉄の京橋で下車した。
京橋大根河岸とは大通りを挟んで東側。
そこには「京橋竹河岸通り」の道路標識が埋め込まれていた。
これは2013年に「京橋大根河岸通り」と共に命名された。

上の画像をタツプする
歌川広重の京橋竹河岸のあたりを歩いて・・・・

江戸の時代は、竹材は生活用品から、建築資材まで
ありとあらゆるものに使われていた。
和竹から後には孟宗竹が普及していた。






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京橋竹河岸通りから、銀座1丁目に渡ると・・・・・
原宿の同潤会ビルと同じような
古色蒼然とした佇まいのビルが目についた。

暫く過ぎてから気が付いたが、そのビルが目的の奥野ビルで、
旧銀座アパートメントだった。

上の画像をタップする。
昭和7年頃竣工したというから85年の歴史を刻む。
時代物のエレベーターは4人も乗ればいっぱいだ。

扉は手動式で慣れないから怖かったが、銀座の歴史が見えてくる。

313号室そこが中松商店の画廊で、
このビルには一度来たいと思っていたところのひとつだった。
posted by 大竹道茂 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | タケノコ(孟宗竹)
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