5月の中旬、マーキュリーアカデミーを主宰している医師の佐野正行先生からメールをいただいた。
前に、三國清三シェフのイベントでお会いしているとあった。
佐野先生は、(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー代表、 医師で 医療相談専門医をされている。
その後、事務局の井上和佳子さんとメールのやり取りをさせていただいたが、毎月、第2(木) 19時から品川駅近くの 品川センタービルディング 1F・AP品川アネックスで勉強会を開催していて、佐野先生が大切にしている、生きていくのに必要な『「本物」の知識』を万遍なく学ぶ場だという。
資料を見ると現在、31回行われていて、各界のオーソリティーが講義をされている。
かつて特別講義として、固定種のタネを専門に扱う野口種苗研究所の野口勲代表の話も聞いている。
皆さん固定種については、十分な知識があるようだ。。
◆マーキュリーアカデミー 第32回講義 『 本物の「江戸東京野菜」を知る!!』
質問の時間を入れて2時間半の時間をいただいた。
東京の農業からはじめて、「江戸東京野菜とは!」を・・・・・。
江戸期から東京になった時代に食文化を育んだ野菜。
また、地理的にも下総国と武蔵国にまたがる江戸、後の東京府だ。
明治26年に神奈川県から東京府に移管された三多摩で
栽培されている野菜を江戸東京野菜と云っている。
特に、江戸東京野菜は固定種にこだわっている。
固定種は、旬のわかる野菜で、野菜本来の味、香りがする。
しかし、揃いが悪い。
揃いが悪いことから、現代の規格に合わず流通に乗りづらく
無駄がでる。
そこで、高度な育種技術で生まれた「揃いの良い」品種、
一代雑種の交配種が現在普及している。
昭和60年代には、固定種を栽培する農家が激減した。
固定種野菜は、不味くて栽培されなくなったのではなく、
揃いが悪いからで、今日食べてみると美味しい。
それが、伝統野菜で、江戸東京野菜もその一つだ。
交配種なのに、昔の名前で販売されている野菜がある。
東京では区分するために「伝統」の名前を頭に付けている。
伝統小松菜、伝統大蔵ダイコンがそれだ。
会場が品川駅近くだったこともあり、品川カブの復活普及の話も。
品川汁は、人道的な話が遠くむつ市川内に伝わっていた。
追伸
終了後、佐野先生に席を設けていただいた。
今後多くの方々に食べていただけるよう普及にも協力したいと
力強いお言葉をいただいた。
佐野先生ありがとうございました。
追録
代替医療カウンセラーの梶川瑛子栄養士、潟潟uレライフの鈴木啓子取締役、NPO心とからだの研究会戸山美恵子理事長、かがわ訪問看護リハビリステーション雪谷の林理恵所長、
名刺を差し上げた日高暁子さんからは、「江戸東京野菜が毎日の食卓に一つでも二つでも乗せられたら良いなぁと思ってたります。」とのメールをいただいた。
またメールをいただいた聴く力コンサルタントの安田剛さんは、お住まいが府中だと云うので、府中の伝統野菜を栽培している石川孝治さんの情報を伝えた。