5月に、中央区立環境情報センターの中谷幸廣さんが訪ねてきたことは、当ブログで紹介した。
かつて「平成27年度総合環境講座」で、やはり中谷さんに依頼されて、江戸東京野菜のお話をしたことがあったが、再度ご依頼があったもの。
前回は、神田神保町にある(株)小学館集英社プロダクションの「屋上菜園見学」にも行っている。
昨年は、中谷さんの紹介で、中央区区民部文化・生涯学習課から平成28年度中央区民カレッジシニアコース総合学習にも伺っている。
今回は、中央区東銀座の白鶴銀座天空農園の小田朝水農園長とのコラボが実現した。
屋上にあるシマトネリコの木陰から撮影。
白鶴銀座天空農園とのご縁は、小学校の同級生で白鶴酒造に勤めていた太田徹さんに小田農園長を紹介されたことに始まる。
「平成27年度総合環境講座」で、皆さんに白鶴銀座天空農園を紹介しようと、小田農場長をお誘いしていたが急用が出来てこられなかったが、次回にはと中谷さんは忘れていなかった。
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白鶴酒造東京支社の屋上農園からは、眼下に新装なった歌舞伎座が・・・・
今回で3度目なので、今度はどんな話をしようか・・・・。
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主催の中央区立環境情報センターは、かつて京橋大根河岸青物市場であったところに建っているから、整備された京橋大根河岸跡の話から入って、環境を切り口に・・・・
早稲田ミョウガの発見から入った。
早稲田大学の環境塾の皆さんが捜索活動に加わっていただいたが、
早稲田は、神田川に向かって北斜面で西日が当たらない。
地下水系は神田川に向かっている。
ビルの多い鶴巻町から比べると西早稲田には、まだ自然環境が残されていた。
また、鎌倉の佐助稲荷に伝わる伝説の大根を探すことを依頼された話を紹介。
三浦半島に浜ダイコンが生えていることを映像で紹介したら、鎌倉由比ガ浜にも生えていると地元の人が教えてくれた。まさに鎌倉の大根だ。
この大根、島根大学の小林伸雄教授が商品化しているので、参考になった。
辛味大根として食べたいが、このような大根は東京にはないのかと質問が寄せられた。
家康が江戸に入府して取りかかったのは、江戸の都市づくりで、神田の山を削って、日比谷の入り江を埋立てた。
埋め立てる以前の浜ダイコンが、桜田濠から半蔵門に向かって残っていたことを当ブログで紹介しているが、環境庁はきっちりと保全している。
小田農場長に、屋上菜園に案内していただいた。
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同ビルの坪数は200坪と聞くが、階段やエレベータースペースと、空調施設等を除いても150坪ほどが栽培面積。
この水田、中央区立小学校の生徒が酒米の白鶴錦で田植え体験をしたもの。
屋上全体では1600株の稲が植えられている。
水田以外には、野菜の栽培もしている。
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かつては江戸東京野菜も栽培していただいたこともあったが、今年は福井の伝統野菜「新保なす」が栽培されていた。
おもだか、クワイも栽培されていた。
同東京支社では白鶴錦を栽培しているが、京橋税務署の説明を受けて醸造が2008年に認可されたそうだ。
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6月に田植え、10月中旬に稲刈り、3月3日に醸造の仕込みをすると云う。
当初100リツターだったが、3年前から200リツターとなり、白鶴天空農園ブランドの大吟醸600㎖、限定30本は、毎年、三越銀座と松屋銀座で販売しているという。
飲んでみたいと思ったのは、私だけではなかったようだ。
小田農場長の説明に皆さん引き込まれていた。