足立区立の小学校3校で千住ネギの復活栽培が実施されていることは当ブログで紹介している。
足立区立の栗原北小学校と、平野小学校はすでにそれぞれを紹介しているが、両校は足立区の中心部の左右にに位置することから、まだ周辺には農地も残っている。
しかし、今回紹介する、千寿双葉小学校は、荒川の南に位置するが、足立区農業委員会の荒堀安行会長もこの地に農地があった記憶がないと云うから、早くから都市化が進んだ地域だ。
足立区でも統合があり、同校は、「千寿第三小学校」と「元宿小学校」の統合新校として、平成17年4月に開校していて、住宅地の中にある学校だから、同校の菜園は屋上菜園だ。
地元の伝統野菜「千住ネギ」を栽培する取り組みは、先に紹介した2校の生徒たちと、その思いは変わらない。
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9時に、北千住駅で待ち合わせたが、足立区産業振興課の依田保課長の運転で、荒堀会長も乗って迎えに来てくれた。
小幡育代校長は、昨年の栽培の経過を振り返って、生徒たちも努力して順調な生育をみせ、種を採種できてほっとされたと話されていた。
教育活動の今年度スローガンを「一歩、前へ」で、さらに、全教育活動を通して実践していくための共通テーマを「伝え合う力」だそうだ。
これは、昨年度、子どもたちの中から上がった反省点が「発表力の向上」だったそうで、4年生は12月8日(金)、9日(土)の学習発表会では、命をつなぐ授業を発表させると述べていた。
「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」として、種の伝達式は各校様々だ。
栗原北小学校は、手渡す5年生と受け取る4年生がクラスごとに代表2人が前に出て、種を伝達した。
平野小学校では5年生の授業だったが、6年生全員が、思いのこもった種を代表が5年生に手渡すのを見届けた。
そして、千寿双葉小では、5年生2人が、1年の思いを述べたが、受け取る4年生は一人だった。
千住ネギの話は、集中して聞いてくれた。
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生徒たちに質問を投げかけたりして、わかったことだが、スーパー等で見掛けるネギは、根深ネギばかりだから、土寄せの方法で、根深になることに納得したようだった。
また、赤ねぎや曲がりねぎなどは、見たことがなかったようで強く印象に残ったようだった。
種まきは、荒堀会長の説明の後、班ごとに分かれて、種をまいた。
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地元の農業委員会としては星野信雄委員が参加され、依田課長と共に、各班を回って指導されていた。
9月には、屋上菜園に定植をするわけだが、夏休み水やりなど栽培管理についての注意を荒堀会長はされていた。