足立区興野の内田宏之さんは、最近、足立区の伝統野菜「千住ネギ」の復活に尽力いただいていて、浅草の葱商「浅草葱善」の固定種を栽培しているので、イベントなどでは使わせていただいている。
江戸東京野菜としては、本田ウリを栽培していて、何年か前にご案内したあと、しばらく皆さんに紹介していなかったので、そろそろ収穫期を迎えるのではないかと、電話をしてみた。
今月の25日に、都庁の食堂で「おいねのつる芋」を食べる企画があるので、なかなか食べることのできない、サプライズで本田ウリを皆さんに試食していただこうと注文したもの。
足立区にはこれまで、地元農家が栽培した野菜の直売所がなかった。
これは、足立区民はもとより、地元農家もその設置を願っていたが、このほど「あだち菜の郷」としてオープンし、内田さんは本田ウリを出荷している。
伺うところによると、内田さんでは本田ウリを4回に分けて定植したそうで、前期2回が終わって、残りは天候異変がない限り、8月いつぱい収穫できるだろうという。
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あだち菜とは、小松菜のことで、現在足立区の生産量が多い野菜が小松菜で、小松菜の名は、江戸川区小松川から名付けられたことから、足立区では「あだち菜」と呼び始めたもの。
まだ知名度が低いことから、農産物直売所に愛称を付けて普及を図ろうというもの。
因みに、生産されている「あだち菜」は交配種である。
内田さんには、話のついでに、足立の夏菊について伺った。
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足立区の特産の一つ「足立の夏菊」は有名で、内田さんのお宅でも切り花栽培をしているのを知っていたので、夏菊の写真がないか伺ってみた。
実は、足立区の3校で、千住ネギの復活栽培をしているが、パワーポイントでかつての足立の農業を紹介している。
農業の紹介写真で花栽培の写真はシクラメンの鉢花栽培を使っているが、足立区の花農家は、夏菊栽培が代表的な農業なので、写真を探していたもの。