東向島がまだ寺島村と云っていた時代に、寺島の特産物と云われていた寺島ナス。
2009年に、明治時代に創立された第一寺島小学校で寺島ナスが復活されたことで、その後地元東向島駅前商店街振興組合によって、まち興しに使われている。
6月に東向島で行われた「江戸東京野菜 寺島ナスセミナー」を報告したが、ブログの追録で、打ち上げの様子を紹介した。
そこでは、寺島ナスの絵本を作る話が、絵本塾出版で進んでいることを、皆さんにお話ししたら、「寺島ナスの絵本を出したいと思っていた。」と云う方が目の前にいいた。
その人が田村風来門とおっしゃる方で、東向島で「かえるアート&絵本カフェ」を経営し、絵本を書いているという絵本のプロだ。
しかも、弟子が四谷菜園で江戸東京野菜を栽培しているというご縁だ。
四谷菜園は絵本塾出版の屋上菜園のことなので、絵本塾出版の尾下千秋社長にお話ししたら、田村さんの絵で話を進めようと云うことになり、東向島一帯を案内してもらうことになった。
尾下さんと、絵本作家の千年太郎さんとは、14時に「かえるのトンネル」で待ち合わせた。
奥様とのツーショット。
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田村さんのお店には、蛙のグッズがたくさん飾ってあり、絵本作りの教室を主宰、絵本の販売もしているそうだ。
田村さんのお弟子さんは中山翌美さん。
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田村さんは、かつて家の光の「ちゃぐりん」の表紙や自然観察ブックなど、田村直巳や田村奈緒巳のペンネームで書いていた。
東向島駅前商店街振興組合の元会長坂本武彦さんと
寺島ナスを供給している、青果店「大喜」の阿部敏さんを紹介した。
尾下さんから「江戸東京野菜の本」の出版企画について説明された。
・地域に特化した地産地消の本を出版する。
江戸東京野菜は品種も多く、栽培・流通・料理され、人気を博している。
・ご当地の人たちに知ってもらい、実際に栽培し、ご当地野菜に関心を持ってもらうための野菜賛歌の本。
・地域の農家やイベント団体と提携し、ご当地野菜の本を制作し、それらを知らしめていく。
・江戸東京野菜の本 全5巻
品川かぶ
亀戸だいこん
おいねのつる芋
早稲田みょうが
寺島なす
田村さんに、協力をお願いしたところで、寺島周辺の歴史を案内してもらった。
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東武鉄道の東向島駅前にあるプランターには、寺島ナスが植えられていて、坂本煎餅のご主人坂本武彦さんが、手入れをしていた。
青果商の大喜の駅前店には、「寺島なすはじめました。」とある。
東向島駅から、鐘ヶ淵までひと駅、“たもんじ交流農園”が創設されたと聞いているので、案内してもらった。
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元駐車場だったところを畑として整備して、江戸東京野菜を栽培するとしているが、草むしりだけでも大変。
都営白鬚東アパートを背景に、晩年を向島で暮らしたことから、東京農大の創立者榎本武揚の銅像がある。
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都営白鬚東アパートの下になってしまった「梅若塚」の説明板、
隅田川沿いにある、梅若伝説のある木母寺、この辺りには四代将軍家綱の御前栽畑のあった
頼朝挙兵の治承4年(1180)当地で、水神の霊験を感じて社殿を造営したと伝えられる隅田川神社の社殿の真後ろ近くには高速道路建設され、かつての景観はない。
隅田川神社からスカイツリーに向かって、白鬚神社へ
鐘ヶ淵から、東向島まで一行はひと駅分歩くことになったが小雨が降ってきていた。
白鬚神社には、平成9年に江戸東京・農業説明板の建立をお願いして建てさせていただいている。
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社務所には、今井宮司がいらっしゃった。
寺島ナスの復活には、第一寺島小学校にお声掛けをいただいたのが今井宮司さん。
社殿の前には、大鉢に寺島ナスが置かれていた。
時々、坂本さんが手入れに来てくれるとかで、社務所にはナスが展示してあった。
寺島ナスが復活されてからは、宮司の発案で、「恵方御守 寺島ナス縁起 招福茄子」500円がある。
14時に「かえるアート&絵本カフェ」で待ち合わせをしていたが、地元で寺島ナスを販売している青果店「大喜」の阿部にお会いしたかったので13時に約束した。
昼食前だったので、「寺島せいろ」を出している長平で昼食をいただいたが、久々にご主人の大坪康明さんにもお会いした。
寺島ナスの天麩羅は、ひとつを半分にして揚げて、1個入っていた。 旨い!。