東京アグリパークが4月にオープンしてから、都内の各JAを含めて、全国のJAが新宿駅に近い利便性を生かして、イベントを行っている。
先日は、JA町田市の新鮮野菜が販売されていた。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会とJA東京中央会では、初めての講座は、「初めての江戸東京野菜講座」が、東京アグリパークで開催された。
江戸東京野菜の存在を知り、もう少し江戸東京野菜を知りたいという方々がご参加いただいた。
江戸東京野菜とは! から入って、江戸東京野菜の捜索や発掘、江戸東京野菜の物語、などをお話しした。
東京の伝統野菜(固定種)を栽培している農家が激減しているというのを知ったのは1985年頃(昭和60年代) だった。
当時.東京で生産している伝統野菜については、私が調べて分かったのは15品目だった。
2007年、日本橋「ゆかり」の二代目野永喜一郎氏に招かれた折、東京の伝統野菜があるのなら作ってほしいと依頼されたことで、復活栽培が始まった。
品川カブ(2007年)、寺島ナス(2009年)、本田ウリ(2009年)、青茎三河島菜(2010年)、伝統大蔵ダイコン(2010年)、砂村一本ネギ(2011年)、小金井マクワ(2011年) が復活された。
平成23年(2011年)に、22品目で江戸東京野菜推進委員会がJA東京中央会に設置された。
15時30分からは上原恭子理事の「食材としての江戸東京野菜」
試食、食べ比べのテーマは「寺島ナスと八丈オクラ」
上の画像をタツプする
ナスの食べ比べは生で・・・
立川のナス農家・清水丈雄さんが栽培した「寺島ナス」と「千両ナス」
オクラの食べ比べは茹でて・・・・
東久留米の吉田勇さんの「八丈オクラ」と「沖縄産角オクラ」
*試食
寺島ナスのバジル味噌
半分に切って素揚げにした寺島ナスに、甘味噌にすったバジルを合わせた「バジル味噌」を乗せたもの。
江戸東京野菜の講座では定番の寺島ナスのオススメの食べ方です。
寺島ナスのたたき
高知では定番の「ナスのたたき」を寺島ナスで作ったもの。
丸ごと蒸した寺島ナスを半分に切って厚めにスライスし、ショウガ汁を混ぜてほぐした生利節に、刻んだ小ネギ・ミョウガ・大葉を乗せてポン酢をかけたこの時期にピッタリの一品です。
八丈オクラともずくの冷たいスープ
血合い抜きの鰹節で取ったダシを冷やして、さっとゆでて刻んだ八丈オクラと沖縄産モズクを加えたさっぱりする一品です。
八丈オクラと豚肉の焼きひたし
油を敷かずにフライパンで焼いた八丈オクラと少し油を敷いて焼いた豚ロース肉を、
高知産宗田節で作った自家製麺つゆ・酢・オリーブオイルで焼きびたしにしたもの。
参加者の中にオクラが苦手な方がいらして、その方からも大絶賛していただきました。
今回のサプライズは
「檜原の白岩ウリ」と「鳴子ウリ」、「東京大越ウリ」が並んだ。
上の画像をタップする
檜原の白岩ウリは、当ブログで紹介している。
食べ方は、生産者の鈴木留次郎さんに教えていただいたように、ピラーで削ってポン酢でいただいた。
府中の石川孝治さんが栽培している鳴子ウリも試食。香りの良さを皆さんに体験いただいた。
東京大越ウリは、若採りを塩漬けにしたものを、試食。長期間に酒粕に漬けることで奈良漬けとして利用されていた。
今回、ご参加の皆さんは、初めての体験だったようだ。