NPO法人江戸ソバリエ協会が毎年実施している「江戸ソバリエ認定講座」が先日神田明神で開催された。
当ブログでは、ご案内を紹介している。
平成29年度については、8月27日に、江戸東京野菜の「薬味」について講師を依頼されていたので、大根、奥多摩ワサビ、内藤トウガラシ、千住ネギについて解説をおこなった。
神田明神の社務所の地下ホールで開催されたが、今年も80名からの受講者を集めて開催されていた。
上の画像をタツプする

導入部で、当研究会が、江戸ソバリエ協会と林幸子先生(江戸ソバリエ)のアトリエグー、とのコラボに加わり、江戸蕎麦料理研究会が開かれてきたことを紹介した。
産地見学では、練馬大根引っこ抜き競技大会でも収穫体験。
汐入ダイコン(二年子ダイコン)、品川カブ、馬込三寸ニンジンなどは、小平の岸野昌さんと宮寺光政さんの畑に伺っている。
豊島区で昔作られていた雑司ヶ谷ナスは、練馬区大泉の加藤和雄さんの畑へ
奥多摩の千島ワサビ園に伺っての、ワサビの棚田で収穫体験している。

荒川区の汐入大根、板橋区の志村みの早生大根、
江東区の亀戸大根、世田谷の大蔵ダイコン、そして練馬大根。
そこで「粋な江戸っ子は白首大根」について解説。
上の画像をタップすると、白首大根の情報をまとめている。
薬味としての大根、辛味成分は、揮発性のイソチオシアネート
澱粉の分解酵素アミラーゼを含み、消化を助ける
胃酸過多、胃もたれや、胸やけなどに効果がある

上の画像をタップすると、奥多摩ワサビの情報をまとめている。
薬味としての山葵おろし
辛味成分は揮発性のアリルイソチオシアネート。
抗菌作用、抗虫効果、がん予防効果、血栓予防効果。

薬味としての唐辛子
辛味成分のカプサイシンは消化液の分泌をうながす。
ベータカロテインが豊富、特に内藤トウガラシは
旨味成分のアミノ酸が多い。
この研究は、第三代ミスソバリエの関原成妙さんが
学習院女子大で研究されていた。

復活栽培は、2015年から足立区立の小学校3校で行われているが、
その年、同じ足立の内田宏之さんも復活栽培していた。
薬味としての葱
香りや辛味成分は、硫化アリル(アリシン)
そばに含まれるビタミンB1の吸収を補う効用。
肉体疲労の回復に効果がある。