フリーペーパー「つなぐ通信」の編集長、成田典子さんから今年の9月初めにメールをもらった。
何でも、10月末〜11月始め発行予定の『つなぐ通信』で、「江戸の台所に学ぶ(仮題)」という、特集をしようかと思っていると云う。
発酵食品、江戸東京野菜、大皿、お弁当箱などを取材したいと思っているようで、なかなか取材の機会がなかった江戸東京野菜にまつわる歴史の話や、江戸東京野菜の復活、町おこしなどで頑張っている方などを取材できたらと考えているので、相談に乗ってくれと云うもの。
成田さんからは2013年夏にも、江戸東京野菜を取材したいと云う話があったが、野口種苗研究所の野口勲先生の取材もするようなので、野口先生の話しは濃いから、少ない誌面でちまちまするよりも種の話だけでやった方がいいと、アドバイスをした経緯があった。
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あれからだいぶたったが、江戸東京野菜の復活活動も順調に発展していて、さらなる広がりを見せていることから、再び成田さんから相談があったもので、わざわざ昭島まで訪ねてきて、こちらの意向も理解されたので、お引き受けをした。
江戸東京野菜の代表的作物の練馬大根について聞きたいと云うので、練馬区が伝来種と呼ぶ固定種を採種している渡戸章さんに時間をとってもらった。
成田編集長に、フォトグラファーの大社優子さん、つなぐ通信の首藤昌子副編集長、辛嶋陽子アートディレクターの皆さんとは、渡戸章さんのお宅で待ち合わせた。
こだわりの大社さんが、渡戸さんのお宅の脚立を持ってきて、高い位置から撮り始めた。
練馬大根は本来12月中に収穫して、干し大根にするものだが、この時期に抜くのはもったいない。
1ケ月早いことからまだ細い、成田さんの注文だから、いやな顔をせずに、雨の中で抜いてくれた。
成田さんは、紹介した押上「よしかつ」に行って来て、江戸東京野菜の料理も堪能してきたようだが、店主の佐藤勝彦さんが、江戸東京野菜を仕入れるところを撮りたいと、
渡戸秀行さんのハウスで待っていて金町こかぶを収穫する様子を撮影していた。
その後、東京都農業祭の会場で、展示用の江戸東京野菜を撮影するなどしていたことから、発行が楽しみだ。