2017年12月01日

千住葱商組合の皆さんに江戸東京野菜の現状をお伝えした。


千住葱商組合の組合長で浅草「葱善」の田中庸浩社長から、浅草文化観光センター4階会議室で6時半から江戸東京野菜の情勢と千住一本ネギについて話しをして欲しいと云うので、江戸東京野菜推進委員会の水口均さんと、一緒に伺った。

浅草文化観光センター前にある浅草雷門は仲見世も終わっているから昼間とは様子が違うがライトアップした大提灯の下では外人観光客が記念写真を撮っていた。



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田中社長の「浅草葱善」は、千住葱商組合の葱業者として、組合結成以前から固定種の千住葱を扱ってきたが、交配種の時代となった中でも、顧客の業務筋から、その味の良さが評価され、

また同社としても伝統ある葱を自分の代で捨ててしまうわけにはいかないと、千住ネギの地元足立区の農家・内田宏之さんに栽培を依頼したことで、当研究会との出会いとなった。




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「千住葱商組合 千住葱」袋のゲラが出来たと見せてもらった。

江戸東京野菜には、千住一本ネギ、砂村一本ネギ、拝島ネギが登録されている。
千住ネギは、地元足立区では、3校の小学校でタネの伝達を行っている。

来年は、是非参観していただきたいとお願いした。
また、今年は東向島の商店街で、江戸千住ネギの栽培が始まったこともお伝えした。




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話が終わった後で、六区の「和風カフェダイニング 畑々」にご案内いただいた。

ねぎま鍋が出てきた。

落語にも出てくる「ねぎま鍋」は江戸時代後期に、江戸の職人や商人など江戸っ子が好んで食べた鍋だ。
葱と鮪の鍋だが、略して「ねぎ」とマグロの「ま」をとってねぎま鍋。

江戸の頃のまぐろは脂っこいと、トロなどは猫の餌とかいう話が伝えられているが、鍋の中にねぎを入れて、マグロの切り身をシャブシャブ、色が変わったぐらいで食すると云うもの。

鍋には、葱は欠かせない。
根深ネギの、柔らかい葉はもちろんだが、根深の芯の甘さがたまらない。、

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「有限会社 葱萬」の今間吉紀社長、「有限会社 葱雅」の岡本信義社長と健司さん。「株式会社 葱善」の田中社長、康晃さん、米本昌喜さん。

千住葱雅の岡本健司さんとは、すき焼き「ちんや」でお会いしたが、その後「すきや連」の会で何度もお会いしている。




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ねぎま鍋の仕上げには、マグロで出汁が出たところへ蕎麦と葱を加えていただいた。

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畑畑の安西勝治料理長(江戸東京野菜コンシェルジュ)と田中康晃さん

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左から、田中さん、岡本信義社長、田中庸浩社長、安西料理長、大竹、今間吉紀社長、水口均さん、米本昌喜さん、岡本健司さん。



追録

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江東区立砂町中学校の藤田哲夫校長とは同級生と云うことで、同校の生徒にネギ栽培をさせたいと協力を要請された浅草葱善の田中社長は、江戸東京野菜で固定種の「千住ネギ」のタネを提供した。

生徒たちが育てた苗の内、余った苗は東向島駅前商店街の皆さんに提供され、当ブログで紹介している。

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東向島駅前で順調に生育する苗。

追伸
「浅草葱善×和風カフェダイニング 畑々」はここから

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