多摩・八王子江戸東京野菜研究会が主催する「東光寺ダイコン」を学ぼう! 〜圃場見学&収穫体験と座学〜が、今年も昨年に続き日野市の七ツ塚ファーマーズセンターを拠点に、生産者の奥住喜則さんの畑とハウスを見学する体験学習に参加した。
10時に七ツ塚ファーマーズセンターに集合した一行は、センター近くの奥住さんの東光寺大根の栽培圃場に向かった。
東光寺大根は収穫期を迎えていて奥住さんは、このイベントのために休むことが出来ず、朝早くから畑で抜いていた。
東光寺ダイコンは、奥住さんが自分でタネを採種しているので、自分好みのタイプを残しているそうだ。
この畑は、東光寺ダイコン専用の畑だそうで、他の野菜は作らずに連作を続けているが連作障害は起きていないと云う。
練馬ダイコンは300年も連作を続けてきたが昭和の時代になって、バイラス病が蔓延して栽培できなくなったと聞いている。
東光寺ダイコンはそれと比べれば、まだまだ・・・・・
東光寺ダイコンは、練馬大根に比べるとスリムだから、
皆さん簡単ではないが抜いていた
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江戸東京野菜コンシェルジュの
上の段は、手島英敏さん、名取名子さん、佐々木昭さん
下の段は、河原井靖子さん、納所二郎さん、篠原久仁子さん
大根洗い機は、現在は生産されていない、パーツもないので、大切に使っていると云う。
泥を落とした大根は、縦長のたらいに入れて仕上げに渡す。
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畑で抜いてきた大根を最初に泥を落としてから、仕上げの機械できれいに仕上げる
1週間以内で干しあがる、ほしすぎると固くなる。昼間は風通しを良くしているが、夜間は凍らないように、ストーブ付けている。
昔は縄を使っていたが、現在はビニール製を使っている。
現在はお客さんの注文に応じで丸って行くが、樽に入れやすいように、大小を取り混ぜて縛っていく。
現在注文をしてくれるお客さんは、こだわりの人が多いと云う。
糠でも、コシヒカリの糠を使う人、塩にこだわっている人もいるとか。
例えば社長さんが社員に配るからとか、毎年友人が喜んでくれるとかで、80本以上買ってくれる方もいるそうだ。
帰りに、参加者全員がお土産に、干し大根一本をいただいた。
奥住さん親子の昔の新聞記事を見つけたので紹介する。
塩と糠だけで作る奥住さんの糠漬けは人気商品だ。
1月に販売されるが、その時には、干し大根1本分の太さの分だけ漬かって沈み込む。
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奥住さんのお父さん茂さんが、販売用の糠漬けを作って見せてくれた。
再び、集合場所の七ツ塚ファーマーズセンターにもどって、調理のできる部屋で試食タイム。
試食タイムは八幡名子さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)が担当。
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生の東光寺ダイコンと干し東光寺ダイコン
しかもどの部位使っているかがわかるお品書きで、全てを使い切るお料理を考えてくれた。
さすが八幡さん!!
干し東光寺ダイコン
ピクルス カレー風味(左下)、焼きダイコン(右下)
漬物・巻き寿司・柚子風味(左中)
生の東光寺ダイコン
ペースト・おろし餅(左上)、炒め物・皮と共にきんぴら(中下)
煮物・豚肉巻き(右上)、大根飴・紅茶(中)
大根おろし・おろし餅(左上)
皮・炒め物・葉と共にきんぴら(中下)
美味しい!!
最後に、参加者の自己紹介が行われたが、神奈川県から参加された島村正史さん(自然栽培の野菜)を始め、八王子市民活動協議会の福島忠治さんなど、初めて参加された方も多く、江戸東京野菜の新たな広がりを感じられて、いい企画だった。
自己紹介の最後が、初めて参加された「川村いさみさん」が、江戸東京野菜の応援ソングを弾き語りで聞かせてくれた。 素晴らしい。