江戸東京野菜を次世代に!と強い想いを持ち、より多くの人にその魅力を届けたいと、江戸東京野菜をはじめとした固定種の野菜を中心に農薬や化学肥料は一切使用せず八王子にて生産が始まったオギプロファームと、
慶長元年(1596)創業。江戸では草分けとなる白酒の醸造を始め、昭和の初期に現在の東村山市に醸造元として豊島屋酒造鰍設立し、金婚は明治神宮の御神酒でもある。
数少ない東京都内にある蔵元とが初めてコラボが開催された。
オギプロファームを立ち上げ、着々と江戸東京野菜の6時産業化に向けた取り組みを展開している福島秀史社長から、また一つ豊島屋酒造とのコラボから、新たな展開を模索する、開催の趣旨が述べられた。
まず、豊島屋酒造の高橋拓さんによる酒蔵の案内から始まった。
豊島酒造には、昨年の6月、江戸麹で醸造した「江戸酒王子」が発売されたと云うので、東村山の久野稔晃さんに案内してもらって、高橋さんにお会いしたことは、当ブログで紹介している。
会場では、オギプロファームの八王子農場で栽培した高倉ダイコンと、滝野川ニンジンが販売された。
江戸東京野菜料理と豊島屋酒造・地酒のマリアージュ
料理担当は、
江戸東京野菜コンシェルジュ上原恭子さんと、八幡名子さん
料理アシスタントは、
江戸東京野菜コンシェルジュ木村えり子さんと、河原井靖子さん
マリアージュの解説は、ワインに造詣の深い上原さんが行った。
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アシスタントの河原井靖子さん
鶏レバーの下ごしらえに貴醸酒を使ってレバーペーストを仕込み、渡辺早生ゴボウのコンフィを粗みじん切りにしたものを混ぜ、バゲットに乗せる。
フランス料理でもフォアグラと甘口のソーテルヌのマリアージュは定番となっています。鶏レバーのコクとゴボウの味わい、貴醸酒のほんのりとした甘さは相性抜群です。
(江戸時代のレシピアレンジ)
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厚めの輪切りで面取りした高倉ダイコンを昆布だしと塩で煮てから、表面を焼く。炒り酒で調味した高倉ダイコンおろしを乗せる。
布だしで炊いた高倉大根を梅干の爽やかな酸味が包み込む。上品な香り高いお酒が合います。常温の本醸造無濾過直詰がオススメです。
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滝野川大長ニンジンを長めの乱切りにして、鰹だし・みりん・醤油で煮てフライにする。
柔らかく煮た滝野川長人参のフライ。油のコクを流してくれ、人参の甘さを立たせる軽く冷蔵庫で冷やした純米吟醸ひやおろしが良く合います。
十右衛門 純米無濾過生原酒
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拍子木切りにした高倉ダイコンとTOKYO−Xのバラ肉を、胡麻油で炒めて醤油で調味する。
TOKYO−Xは脂身が甘くしっかりしています。味付けもそれに合わせて濃い目ですので、柔らかいまろやかな酸味のある辛口のお酒が合います。
十右衛門 純米無濾過おりがらみ
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(更科堀井さんでのイベントで林幸子先生が監修したお料理を参考にしました。)
牡蠣・薄切りの高倉ダイコン。斜め切りの砂村一本ネギを麺つゆと醤油で煮る。
牡蠣の旨みたっぷりの香りを吸い込んだ高倉大根と砂村ネギの柔らかく甘い組み合わせのお料理には、ややガスの残るしっかりした辛口の原酒または、燗をつけることによりきりっと仕上がった純米無濾過おりがらみがよく合います。
午前中は、品川カブの品評会が品川神社で、開催されたことから、
地元東村山の中田哲也先生、納所理事長、上原恭子理事、松嶋あおい理事は、品川に出られてから、こちらに参加された。
写真右から、佐藤恵美さん、木村さん、佐々木昭さん、石川敏之さん、中田先生、納所理事長、大竹。
上原さん(江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事)
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☆砂村一本ネギの蒸し煮(中央上)
☆高倉ダイコン皮のかんぴょう風巻き寿司(右下)
☆高倉ダイコン葉の巻き寿司(右下)
☆高倉ダイコンのお漬物(右下)
☆干し高倉ダイコンと鱈の粕汁(左上)
☆高倉ダイコンのデザート(中央)
右上写真、左より、久野稔晃さん、佐々木さん、中田先生、
納所理事長、渡戸秀行さん。
左下写真左より、佐々木強さん(コンシェルジュ)、
石川さん(コンシェルジュ)、
鶴見和子さん(フロマージュ・デュ・テロワール)、
福田智子さん(コンシェルジュ)